コンデジ再評価 出荷7年ぶり増加
私はコンテストに応募する写真を撮っていますのでA4に引き延ばせるカメラを必要としています。昨今のスマホカメラの性能はスゴく、望遠以外は安価なコンデジと変わりません。スマホを超えるには少なくともマイクロフォーサーズ以上かなと。だとするとLX100やXシリーズなど、レンズ交換式のミラーレスと変わらない値段になってしまいます。サブカメラとしてTX1(1型センサー)を使っていますがメインカメラとして購入するには中途半端ですね。
まず世界向け製品全体で見る。コンパクトデジカメ(レンズ一体型)は最盛期(2008年)で年間1億1千万台、出荷額にして1兆6千億円の売り上げがあったが、2025年には170万台、700億円とそれぞれ60分の1、20分の1にまで落ち込んだ。 一方で日本向け製品については最盛期には年間1000万台(2007年)、2200億円(2003年)の売上げがあったが、2024年頃には40万台、110億円と両者とも20分の1ほどに落ち込んだ。世界全体に比べると、台数の減少割合は少ないが、売上としては同じ20分の1で、衰亡の程度は五十歩百歩と言えよう。
このグラフの「レンズ一体式」がコンパクトデジタルカメラだと思われるが、これを見ると分かるように「コンデジ」の出荷額は最盛期2008年に比べ2020年には20~30分の1になってしまったようだ。
その一方で「レンズ交換式デジタルカメラ」すなわち一眼レフなどのカメラはコンパクトデジカメのような明らかな衰亡まではいかず、それどころかコンデジの衰亡が始まった2009年以降も出荷金額を増やし、2018年まで衰える様子を見せない。ただしマニア向け?プロ向け?なため、市場規模としてはコンデジ最盛期の1/3の程度のようだが、それでも立派なものだ。
考えてみると、昔から秋葉原のヨドバシカメラには今の「レンズ交換式カメラ」のコーナーと「コンパクトデジカメ」のコーナーがあったような気もする。自分は「レンズ交換式カメラ」は興味がなかったので、ほとんど意識したこと無かったが、おそらくある時期(少なくとも2019年以降)に「コンパクトデジタルカメラ」の大きなコーナーは消滅し、「レンズ交換式カメラ」のコーナーだけが残ったのだろう。自分はそれを「コーナーの場所が少し移ったのかな」程度にしか思わなかったのだ。
2018年以降はレンズ交換式デジタルカメラの出荷金額も減少しているように見えるが上の記事によれば「レンズ交換式デジタルカメラ」の中でも「一眼レフ」から「ミラーレス」への移行が進んでいるらしい。当記事はコンパクトデジカメを扱った記事なので、レンズ交換式カメラについては詳説しないが、上の記事には両者の違いを示す興味深いグラフもある。
すなわちデータとして最初に上げた、レンズ交換式カメラの出荷額の維持は、ミラーレスカメラの維持と、その高価格化によって支えられており、レンズ交換式カメラの需要自体が継続しているのではないことが窺える。それを示すように、上の記事ではレンズ交換式デジタルカメラのレンズの単価推移というのもあり、レンズ台数は減っているにもかかわらず、単価は上がっていっている。
フィルムカメラもずっと人気でしたがフィルムの価格高騰などもあって、手軽に撮影できる「コンデジ」、コンパクトデジタルカメラに流れた人が多いということでした。
【2025/08追記】最終節で1999年~2024年のデジカメ出荷台数、出荷額の最新のデータを追加しました(独自作成グラフ)。
2024年夏現在の秋葉原のヨドバシカメラのカメラーコーナーでずらりと並んでいたのは「レンズ交換式カメラ」とそのレンズ製品であった。コンパクトデジタルカメラではなかったのだ。
2024年夏のこと。6年前(2018年)に買ったデジカメ(コンパクトデジタルカメラ)が壊れたので、買い替えに量販店に行ったところ、以前のような種々様々なコンデジの売り場はなく、自分が求める製品は既にどのメーカーからも販売されていなかった。25年間ほど( すなわち四半世紀だ!)お世話になった「 コンパクトデジタルカメラ」だが、自分ももう買わない可能性が高くなっており、それについて書くブログ記事も自分の人生でこれが最後かもしれない。いわば本記事シリーズは「デジタルカメラ」に対する鎮魂歌(レクイエム)と言える内容だ。
本記事で述べるカメラは1番のコンパクトデジタルカメラ、略称コンデジだ。年齢が20代以上の人で、このデジカメを一度も触ったことがないという人は少ないのではなかろうか。世間でもそうだと思うのだが、自分の感覚では「つい最近まで」カメラと言えばこの「デジカメ」、コンデジであった。
お店に来た人に、古いコンデジ、コンパクトデジタルカメラの魅力について聞いてみました。
2024年現在のヨドバシカメラのカメラコーナーでは、レンズ交換式カメラが大部分の中で、コンパクトデジカメは最端1~2列に、申し訳程度に陳列してあった。6年前にメーカー各社からそれぞれ複数のコンデジ製品が出ていた頃を考えると極めて衰亡、個人的な感覚としてはほとんど消滅と言っても良い。
私もコンデジを落として壊してしまい。5年も使ったので買い換えようとケーズ電機に行ったら、何処を探しても三列あったコンデジコーナーが無い!1機種あったが10万超えるコンデジ。 あの3万〜5万円代の望遠30倍以上、wi-fiでスマホに飛ばせる私の求めるコンデジは皆無でした。しょうがないので中華の1万円代のコンデジをAmazonから購入したが、シャッター音がしなくて押した感覚もない、wi-fiもないがとりあえず画像は4kなので我慢して使っているが、国産メーカーの4〜5万円代のコンデジがあればきっと売れるのに量販店は売る気がない。スマホがあってもコンデジ需要は廃れないと思っているのは少数派?残念な世の中になりつつある。


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