
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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最新のマーケット情報まとめ
<ドル円相場 来週の注目ポイントまとめ>
・先週金曜から約6円の円安進行
・ただしローソク足は徐々に小さくなり、上昇ペースは鈍化して153円台で伸び悩んでいる
・下値のポイント(押し目買いの候補)
151円前後:アセンディングトライアングル上限突破水準。
150円:10日移動平均線が位置しサポートとなる可能性。ここを割ると窓埋めの方向へ向かう可能性
・上値のポイント
153円半ば:フィボナッチ61.8%戻し水準
154円付近:下降トレンドライン(週足の高値同士を結んだライン)が位置
155円、156円、157円:心理的節目として意識される可能性
<日本側の注目ポイント>
・高市氏の首相により財政拡大期待・日銀利上げ困難との見方から円売り
・高市氏の発言(木曜日):「行き過ぎた円安を誘発するつもりはない」→一時60銭急落も、その後持ち直し
「政府・日銀アコードは直ちに見直し不要」との発言で、緩和的金融政策継続観測
公明党の連立離脱報道で一時50銭急落
<日銀の利上げ観測>
・10月利上げ:先週50%台→現在20%台程に後退
・12月利上げ:やや後退も6割弱で継続
<アメリカ側の注目ポイント>
・政府機関閉鎖
現状多くの職員が給与未払い
ホワイトハウスは休暇中の連邦職員に給料を支払わない考えを示唆(法律違反との指摘)
閉鎖解除のニュースが出ればドル買いの可能性
経済指標の発表延期:来週予定のCPI、PPI、小売売上高が延期の可能性が高い
<結論>
・基本的に円売り相場が継続する見通し
・上昇シナリオ:154円の下降トレンドラインを明確突破できれば、158円に向けた動きとなるか
・調整シナリオ:151円や150円まで下げても、サポートされれば押し目買いのチャンス
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。




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