
【ユーロ円週間予想】調整下げの動き。177.60超えで終えれば下値リスクがやや後退、175円割れで終えた場合は下値余地が若干拡がる可能性。
直近の日足は安値圏で引ける大陰線となり、続落して引けていますが、下値を切り上げる流れを維持しており、現状は調整下げの範囲内に留まっています。174.90-00に日足の下値抵抗が控えており、これを支えとして反発に転ずる可能性を残していますが、割り込んで終えた場合は、調整下げの動きがもう一段強まり易くなります。この場合でも、172.30~172.50,171.00-10に強い抵抗が控えており、これらを全て切り崩して170円を割り込んで終えない限り、短期トレンドは大きく変化しません。一方上値は、177.00-10,177.50-60,178.00-10に強い抵抗が控えていることや、対ドルでのトレンドがまだ弱く、反発に転じてもこれらを全て上抜けるにも力不足と見られます。日足の上値抵抗は前述の通り。下値抵抗は175.50-60,174.90-00,174.50-60,173.70-80,172.30~172.50にあります。178.00超えで終えれば一段の上昇へ、逆に172円割れで終えた場合は新たな下落リスクが点灯、170円割れで終えた場合は“ユーロ弱気”に変化します。21日、120日、200日移動平均線は174.52,169.62,166.07に位置しており、短期トレンドは“ユーロ強気”の流れを変えていません。
一方直近の週足を見ると、前週足から大きく上寄りした位置に実体が小さく、上ヒゲの非常に長い陽線で終えています。トレンドは“ユーロ強気”の流れを変えていませんが、上値トライに大きく失敗して押し戻された形となっており、今週は上値余地が拡がり難い展開が予想されます。一方で、現状は下値を切り上げる流れに変化なく、175円台の下値抵抗を守って反発に転ずる可能性を残しています。日足が175円を割り込んで終えた場合は調整下げの動きがもう一段拡がり易くなりますが、調整的な下げに留まるなら、172.50~173.00を大きく割り込まない可能性も高いと見られます。但し、172.50以下で越週した場合は、8月に付けた169.73を直近安値として下値を切り上げて来た短期的なサポートラインを下抜けて、下値リスクがやや高くなります。さらに、171円を割り込んで越週した場合は、今年2月に付けた154.80を基点として下値を切り上げて来たやや中期的なサポートラインも下抜けて、短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化します。このサポートラインは今週、171.20-30に位置しています。今週の週足ベースで見た上値抵抗は177.00-10,177.60-70に、下値抵抗は、175.00±10銭、173.70-80,172.70-80,171.20-30にあります。31週、62週移動平均線は168.09と164.52に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れに変わりありません。
今週の戦略は、ユーロ買いは175.70-80で軽く押し目買い。損切りは175.00で一旦撤退です。売りは、177.00-10の戻り待ちとします。損切りは177.70で撤退です。
上値は、176.60-70,177.10-20,177.60-70に強い抵抗が出来ており、全てをクリアし切れない可能性も高いと見ますが、177.70超えで終えれば下値リスクが後退、178.00-10を上抜けて終えれば上値トライの流れに戻して180円台が視野に入ってきます。下値は、175.70-80,175.50-60にやや強い抵抗がありますが、これを割り込んだ場合は175.00±10銭、174.30-40,173.90-00,173.30-40,173.00-10,172.30~172.50にある一段と強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。

無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第 119 条により罰せられますのでご注意ください。尚、このレポートは情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
川合美智子氏コンテンツ一覧
最新のユーロ円チャート
ユーロ円今週の予想 上値余地が限られる可能性トレンドは強気を維持 FXチャート分析
また、2022年11月に付けた172.13円を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインBも上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態です。この週足の上値抵抗は165.00~10円にあります。従って、165円台で越週した場合は、Bを上抜けて上値余地が拡がる可能性が点灯し、166円台に乗せて越週した場合は、Aを上抜けて中期トレンドも“英ポンド強気”に変化する可能性が生じます。
一方で、「0.85000ポンド」超え未達(=上値抑制)となった場合は、「下降バンドウォークの継続」→「さらなる下値切り下げ」となりそうです。当該ケースでは、「(BB・±2σラインの拡張である)“エクスパンション”の進展」や「直近安値レート(=0.81979ポンド、22年3月)割れ」なども伴いながら、心理的な節目である「0.80000ポンド」(図2Ⓑ水色線)付近までの下落を想定すべきでしょう。
一方で、「1.00000スウェーデンクローナ」超え不達(=上値抑制)となった場合は、「“パリティ”付近での上値抵抗圧力の強まり」→「下落フロー」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの“逆転”」や「BB・-2σライン(≒0.95000スウェーデンクローナ)割れ」なども伴いながら、20年11月に付けた安値水準である「0.92000スウェーデンクローナ」 (図4Ⓑ水色線)付近までの下落も視野に入れるべきでしょう。
(両建て取引に関する注意事項)FXにおける両建て取引では、売値と買値の価格差(=スプレッド)を負担することなどのデメリットがあり、経済合理性を欠くおそれがありますのでご注意ください。
週足ベースで見た上値抵抗は、89.50~60円、90.50~60円、91.20~30円に、下値抵抗は87.00~10円、86.00~10円、84.80~90円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は91.99円と91.28円に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。
130円を割り込んで越週した場合は新たな下落トレンド入りの可能性が高くなり、125円方向へと一段の米ドル下落へ。逆に136円台に乗せて越週した場合は、一段の米ドル上昇に繋がり易くなりますが、この場合でも138.00円超えに中期的な上値抵抗が控えていることや、月足の上値抵抗が139.50~140.00円にあり、これらが大きな壁となりそうです。
FXアナリストのHuzefa Hamidを述べたように、「ボリュームは取引マシーンのガソリン」です。
経済が堅調さを保っており、足元での金融システム不安の緩和で円の売り戻しの動きが急となっていますが、潜在的な金融不安リスクが水面下で進行する可能性も高く、米ドルの上値余地もせいぜい135~136円に留まると予想しています。
週足の上値抵抗は165.00~10円、166.00~10円、168.00~10円に、下値抵抗は163.00~10円、161.00~10円、160.00~10円、158.00~10円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は162.75円と161.73円に位置しており下値を支えています。
図2より、1) 20カ月MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を下放れる“逆転”が示現していること、3) ローソク足が赤色雲(=先行スパン、抵抗帯)の下方にあること、そして4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していることから、本稿執筆(24年12月)時点のユーロ/英ポンド・月足チャートは、下降トレンドを示すチャート形状であると判断します。
こうした状況から、目先ユーロ/米ドルが大きく上昇することはないとみています。だが一方で、欧州中央銀行は超緩和策を続けており、仮に市場でリスクオフ・ムードが高まればFRBも追加利下げに踏み切る可能性があることから、ユーロ/米ドルの下落余地も同様に小さいとみられます。
FX取引の主な戦略は為替市場分析ツールのもとで作られています。これらの分析ツールはテクニカル分析、ファンダメンタル分析と市場のセンチメントです。
以上から2025年のS&P500については、6400~6500への上値試しを考慮しながらも、これまでの上がり過ぎに対する大きな反動局面がいつ始まっても良いように、しっかりと準備しておく必要がありそうです。
その他では、ⅰ) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+2σラインの上方を推移する“上昇バンドウォーク”となっていること、またⅱ) BB・±2σラインが20カ月MAに対して拡張する“エクスパンション”になっていることを合わせると、今後の米ドル/カナダドルはさらに上値を切り上げる蓋然性(がいぜんせい)が高そうです。
他方、ECBや日銀は金融緩和の継続が予想され、ユーロや円には下押し圧力が加わりやすい。ただし、ECBは22年中に利上げ観測が高まる可能性があり、ユーロが円をアウトパフォームする。また、TCMB(トルコ中銀)が高インフレや通貨下落の抑制のために必要な利上げをしなければ、リラに相当な下押し圧力が加わる可能性がある。


コメント