高級ブランドに制裁 価格変わるか
さらに2022年7月1日より、「ロンジン マスターコレクションL2.673.4.92.0」「ロンジン レジェンドダイバー L3.774.4.90.2」など一部商品が値上げされました。その後も他のスウォッチグループのブランド同様、2023年2月1日に値上げを実施。2023年8月22日、2024年1月16日、2024年6月18日、2025年8月1日に価格改定を実施しています。
また、2023年3月のゴールド製ウォッチを対象とした価格改定では、例えば「ポルトギーゼ・クロノグラフ Ref.IW371610」は2,414,500円 →2,453,000円と約1.6%の値上げとなりました。2023年11月時点では2,673,000円まで値上がりしています。2024年には後継機IW371625が登場、2024年6月時点で価格は2,805,000円から2,953,500円(2025年3月)→3,223,000円(2025年8月)と推移しています。
アルパイン イーグル ラージ(REF. 298600-3001)の2022年9月時点での定価は1,705,000円でしたが、10月の価格改定で1,848,000円、約8.3%の値上げ。さらに2023年2月の価格改定で1,991,000円と、約7.7%の値上げ、2024年2月の改定で2,178,000円、2025年2月の改定で2,222,000円となりました。 また、「アルパイン イーグル XL クロノ(REF. 298609-3001)」は2022年9月現在の定価が2,497,000円でしたが、10月の価格改定で2,695,000円、約7.9%の値上げ。2023年2月の価格改定で2,893,000円と約7%の値上げ、2024年2月の改定で3,190,000円、2025年1月の改定で3,256,000円となりました。
ブルガリは2021年も4月、11月に価格改定を実施しており、例えば2019年発表の「オクトフィニッシモ クロノグラフGMT 103068」は、発売当初の定価は2,073,600円だったのですが、2022年8月時点では2,288,000円まで上昇しており、約10%ほどの値上がりに。さらに2022年9月の価格改定により約4.8%値上がりして、2,398,000円となり、2023年1月10日の価格改定では約10.5%値上がりして、2,651,000円。2023年10月の改定では6.6%ほど値上がりして2,827,000円、2024年4月には3,003,000円と、発売当初と比較すると100万円以上の値上げになっています。
また、海外に製造拠点を持つブランドでは、輸送費・保険料なども円安の影響を受けるため、複合的にコストが上昇し、結果として販売価格の上昇につながっているのが現状です。
ゼニス (ZENITH)は2022年4月1日に価格改定を実施。クロノマスタースポーツ、クロノマスターオリジナル、クロノマスターリバイバル、デファイ エル・プリメロ21などを対象に2~10%の値上げとなりました。さらに2023年3月1日に一部商品を対象に価格改定を実施。値上げは2024年3月5日、2024年10月1日、2025年4月1日と続いています。
ここ数年のラグスポブームの影響でジラール・ペルゴの「ロレアート」は人気急上昇中です。例えば「ロレアート(LAUREATO) 42mm 81010-11-634-11A」は2022年2月の価格改定で1,419,000円→1,595,000円へと上昇。9月の改定後の価格はさらに約12%もの値上がりで、1,793,000円となり、2023年2月の改定で1,881,000円と約5%、2024年3月に2,013,000円まで値上げされました。
とくに欧州を中心とした環境規制の強化やサプライチェーンの混乱により、原材料の調達コストが大幅に上昇。ブランド各社ではトレーサビリティの確保や持続可能な生産体制の構築が求められており、これが製品価格の上昇につながっています。
2021年には2月、7月、9月、11月となんと4回もの値上げを実施したシャネル (CHANEL)。さらに2022年に入って2022年2月15日に一部モデルのみではありますがさらに値上げを実施、続いて2022年9月1日にも値上げを実施、そこからわずか2カ月ほどですが、一部新作モデル除き、全モデルを対象として2022年11月2日値上げ。さらに2023年9月15日に価格改定し、2024年1月18日には再び平均10%程度、7月5日にもモデルによりますが+6%~14%程度の価格改定を実施しています。
「モンブラン スター レガシー フルカレンダー(MB118516)」の2022年9月時点での定価は588,500円でしたが、2022年10月の価格改定で618,200円と約5%の値上げとなりました。その後2024年4月月時点で722,700円まで値上がりしています。同様に「モンブラン 1858 アイスシー オートマティック デイト(MB129369)」は、387,200円から 434,500円と約12%も値上げされ、さらに3月の価格改定で454,300円、5月の改定で489,500円となった模様。
「カレラ キャリバー5 デイデイト WBN2013.BA0640」は357,500円→390,500円→412,500円→445,500円→500,500円→539,000円(2025年1月)→555,500円(2025年6月)となりました。 「アクアレーサー プロフェッショナル 300 WBP201A.BA0632」は357,500円→390,500円→407,000円→418,000円→429,000円→451,000円(2025年1月)→462,000円(2025年6月)。手頃な価格帯の商品もじわじわ値上がりしていますね。
アメリカの関税は、主に 従価税(輸入品の価格に応じた税率) と 従量税(輸入品の数量や重量に応じた税率) に分類されます。
本ブログでは、2022年から定期的に高級時計ブランドの価格改定情報をウォッチし、その推移を追ってきました。 「2022年9月1日からロレックス値上げ」という衝撃の(いや予想されてはいましたが)ニュースから、10月はタグ・ホイヤー、ヴァシュロン・コンスタンタン、A.ランゲ&ゾーネ、ウブロ、ショパール、モンブラン、クストス、11月はカルティエ、シャネルやジン、ノモス、12月はティファニーなど、多くのブランドが価格改定という名の値上げを実施。 さらに2023年も値上げは続き、1月には再びロレックス、チューダー、ジャガー・ルクルト、ブライトリング、ブルガリ、そして国産のグランドセイコー、2月にはオメガ、ブレゲなどのスウォッチグループのブランドや、ベル&ロス、3月にはオーデマ・ピゲ、ゼニス、パネライやモンブラン、4月にまたカルティエ、5月はピアジェ、6月はヴァシュロン・コンスタンタン、再びオメガ、8月はパテック・フィリップ、9月にまたまたロレックス、オメガなど、高級ブランドの価格改定の情報が続々と入ってきました。
例えば「J12キャリバー12.1 H5697」は2021年11月時点で792,000円 →2月の改定で880,000円→2022年9月の改定で979,000円(税込)と、1年と経たないうちに24%近く上昇。そして2022年11月の価格改定後の価格は約13%上昇して1,111,000円、さらに2023年9月の改定で1,160,500円、2024年1月の改定で1,237,500円、2024年7月の改定で1,320,000円となりました。
値上げ後の価格が判明しているモデルを一部ご紹介します。


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