コメ収穫量増 なぜ価格は高止まり

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コメ収穫量増 なぜ価格は高止まり
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 コメ収穫量増 なぜ価格は高止まり

コメ収穫量増 なぜ価格は高止まり

コメのような主食は、価格が上がっても消費が減りにくい特性があります。生活に必要だから、多少高くても買いますよね。反対に、半額になっても2倍食べられるわけではありませんから、供給が多すぎると価格が下がります。食料品の価格は特有の動き方をすると知っておいてほしいですね。

コメの価格が上がったことに対して、犯人捜しをするようなニュースが散見されます。消費者が米の品薄や高騰に対して不安や不満を持ち、「早く理由を知ってスッキリしたい」と願うからです。見た人は、安易に結論付けたニュースを見て「これが悪いんだ」と感情のはけ口ができます。「安易なカタルシス」を得ようとしているのです。

コメが倉庫からあふれ、価格を下げてでも売ろうとする農家が出てきているといいます。

1:足元のコメ高騰はいつ始まった?

そうです。昨夏の米騒動を経ても、政府は今までのコメ政策が失敗だったとは認めず、何の是正もしようとしません。このままでは、今後もちょっとしたきっかけでコメは品薄となり、コメ不足が慢性化する恐れがあります。

1:足元のコメ高騰はいつ始まった? 2:価格はどの程度上がっている? 3:コメ高騰がこれほど長期化してきたのはなぜ? 4:流通構造にも課題がある? 5:小泉農相が始めた随意契約による備蓄米売り渡しの効果は? 6:備蓄米の店頭価格5キロ2000円程度は生産者にとって現実的か? 7:コメ高騰の背景には減反政策もある? 8:コメ高騰は輸入米で解決できる? 9:コメ価格の安定に向けて政府が取るべき対策は? 10:政府はコメ政策の見直しを実現できる?

“コメ離れ”に“コメ余り”「どうすれば…」 農家のホンネは?

コメは、9月ころに収穫したものを倉庫で保管し、10月から翌年9月の収穫時までナラシて(各月ほぼ均等に)販売・消費する。昨年夏にスーパーの店頭からコメが消えたのは、この時期が端境期になっているからである。農林水産省は、いずれ24年産の新米が供給されるのでコメ不足は解消されると言ったが、24年産米は本来24年の10月から25年の9月にかけて消費されるものである。24年8~9月は、24産の新米を先(早)食いしている状態だった。

一方、コメの価格は比較的安定しており、コロナ禍の影響を受けた21年など値下がりした時期さえあります。家計への負担が少ない主食としてコメを選ぶ家庭が多くなりました。加えて訪日外国人観光客の急増などの要因がありました。

実は、8~9月に農林水産省が卸売業者に要請する前に、既にコメ業界は不足分を在庫の取り崩しで対応していた。その結果、2024年7月末の在庫は前年同期より40万トン少ない82万トンと近年にない低水準となっていた。この在庫減少分40万トンは前述した不足量と符合する。毎月の販売・流通量が45万トンだとすると、7月末の在庫は8~9月の端境期までのコメ消費を賄えない異常な事態だった。

実際に、コメが余っているという新潟の農家は、次のように話します。

コメは現状ではほぼ全量が国内で供給されており、米価高騰も農林水産省の管轄ですが、競合する輸入小麦等の価格に為替が大きく影響しているという意味では金融政策の問題としても考える必要があります。さらに、通商政策、外交交渉にも大きな影響を受けると予想されます。とりわけ当面の日米交渉からは目が離せません。

農林水産省は24年夏の事態は「米穀の生産量の減少」によるものではないから、備蓄米を放出することは食糧法に違反すると説明していた。今回の放出について、「コメの流通不足を理由とした備蓄米の利用は初めてで、こうした方法が可能かどうかを来週31日に開く(食料・農業・農村政策審議会の)食糧部会で議論する予定である」と説明している(TBS CROSS DIG)。現在の状況は、生産量の減少ではなく卸売業者がコメを抱え込んでいることによる流通量の減少だと言っているようだ。しかし、そうなら食糧部会で了承されたとしても法律違反である。

食べ物はいつもあるのが当たり前ではありません。特に主食である米は、価格が少し動くだけで大きな影響を及ぼします。例えば、コメを国民1人が1日小さじ一杯多く食べるだけでも、全国の需給バランスが変わってしまいます。

農林水産省は9月になれば新米(2024産米)が供給されるので、コメ不足は解消されるという見方をしていた。坂本農林水産大臣(当時)は「今後、新米が順次供給され、円滑な米の流通が進めば、需給バランスの中で、一定の価格水準に落ち着いてくるものと考えています」(24年9月6日記者会見)と主張した。「需給バランスの中で」とは、供給が増えるから価格は低下すると言っているのである。だが、価格は逆に上昇した。

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