サイバー攻撃でアサヒ品薄 店困惑

サイバー攻撃によるシステム障害で決算の公表を延期します。

食品会社へのサイバー攻撃の事例は少なくありません。製粉会社のニップンは2021年7月に被害を受け、財務管理や販売管理などのデータだけでなく、バックアップ用データまで暗号化されたと公表しました。アメリカのビール会社では、2021年3月にモルソン・クアーズの醸造所の操業と出荷が数日間停止しています。

アサヒグループは2025年10月3日に、ランサムウェア（身代金要求型ウイルス）によるサイバー攻撃を受け、システム障害が起きていると公表しました。

サプライチェーンのどこかが攻撃されると全体が停止するので、食品業界はサイバー攻撃の標的になりやすいです。食品供給は社会の基盤であり、飲食店や小売につながっているだけに、食品会社は、消費者を引き付ける商品を開発することに加えて、今後はサイバー攻撃対策にも力を入れる時代となっています。