
「ドル/円」を中心に前日の振り返りと当日の見通しをギュッとまとめて動画配信しました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
最新のマーケット情報まとめ
<ドル円相場に影響を与えた材料>
自民。維新が連立の可能性
米中は貿易戦争状態との認識
<ドル円は…>
15円台後半へ反発する場面も見られたが、米中関係への懸念から151.00円台へ下落
<今日の注目材料>
田村日銀審議委員発言
Fed高官発言
<英文要約>
The possibility of a coalition between the Liberal Democratic Party (LDP) and Nippon Ishin no Kai has emerged, prompting speculation about the potential rise of Prime Minister Takaichi, which led to yen selling. Meanwhile, former President Trump stated that the U.S. and China are effectively in a trade war, fueling dollar selling and causing volatility in the currency markets.
『最新のドル/円相場を解説』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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今日のFX予想米中は貿易戦争状態 ドル円は神経質な動き 2025
本記事では、2025年の見通しや投資戦略などについて詳しく解説します。
筆者の想定を超える売りでドル円が146.00円を下方ブレイクする場合は、17日の下落を止めた半値戻しの水準145.40の再トライを想定したい。
ただしその後は米ドル/円も下げ渋り、147円台中心の方向感の乏しい展開が続きました。「雇用統計ショック」で急落した米国株でしたが、すぐに反発に転じたことが大きかったのではないでしょうか。景気の先行指標でもある株価が最高値圏で推移する中で、早期利下げ再開についても慎重な見方が出てきていた可能性もあったでしょう。
これを受けて米金利の低下が限られ、例えば日米の長期金利、10年債利回り差米ドル優位は3%を大きく下回るところとならず、そうした中で米ドル安・円高への戻りも限られたということだろう(図表5参照)。さらに2024年は、絶対的に大幅な金利差円劣位に便乗した投機的な円売りが急増し、金利差変化からかい離した一段の米ドル高・円安が起こった。
2012年12月に第2次安倍内閣が発足し、アベノミクス(3本の矢)による経済政策を実施しました。
一方、ドル円が150.00を完全に下方ブレイクすれば、IG為替レポートで注目している149.00のトライを想定したい。10月6日はこの水準でサポートされた。21日線も149.00付近へ上昇している。過去の経緯とテクニカルの面で、151.00以上にサポート転換の可能性がある149.00を今週の下限と想定したい。
現実的に考えるならば、自民党の高市新総裁が新たな首相に選ばれる可能性が高い。いずれにせよ国内の政局不安が円安の要因となれば、ドル円は4時間足チャートにまとめたレジスタンスラインの攻防に注目したい。いずれもレジスタンスラインへ転換する可能性がある。
以上のように考えると、雇用統計は、米ドル安・円高を示唆する結果になった場合の影響が大きいのではないでしょうか。そうしたことから、今週(9月1日週)の米ドル/円の予想レンジは145~148.5円で想定します。
2015年には、中国の景気減速を起因とするチャイナショックが発生しました。
次は、2025年に米ドル/円の下落トレンドが続いた場合の下値の目途について考えてみる。この場合に鍵になるのは、「強すぎる米景気」の行方ではないか。
じつは似たようなことが、やはりベッセント長官と植田総裁の電話会談があったとされた2月初めの後からも起こり、その中で日米金利差縮小に沿う形で米ドル安・円高が広がると、それに連れるようにヘッジFが米ドル売り・円買い拡大に動いたということがありました(図表6参照)。
週間予想レンジの下限:146.00円 日米金利差が縮小する局面では、ドル円(USD/JPY)の下落を想定したい。週間の予想レンジ下限は146.00円。89日線の下方ブレイクは、146.00円をトライするサインと捉えたい。
9月は、16~17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待からドルの上値が重い展開が予想されますが、0.25%利下げはほぼ織り込まれていることから、利下げが決定されてもドル安・円高の動きは限定的になるかもしれません。
2025年に米ドル安・円高トレンドが展開したとして、それが130円割れに向かうか、それとも135円すら割れない程度にとどまるかは、「強すぎる米景気」が続くか、その上で米10年債利回りの3.5%割れの有無が目安になると考えている(図表6参照)。今の時点で、2023年以降予想外だった「強すぎる米景気」の終了の確信には至らないので、米ドル/円の2025年の下値は135円程度と予想する。
ドル円が152円後半の攻防となる場合は、先週「高市トレード」の円安を止めた153.25レベルのトライを想定したい。このラインを今週の上限と想定したい。



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