NHK会長 新サービス不具合を謝罪
NHKの新しい顔として期待される「NHK ONE」が、今後どう信頼を取り戻していくかが問われることとなりそうです。
NHKは1日、同日始まった新たなインターネット配信サービス「NHK ONE」のアカウント登録手続きで、一部の利用者に認証コードが届かない不具合が発生していると発表した。
NHKは1日、同日からスタートした新しいインターネットサービス「NHK ONE」の不具合が発生していることを謝罪した。原因は現在調査中だという。
「NHK ONE」は、これまでの「NHKプラス」や「NHK NEWS WEB」などを統合した新しいサービス。放送法の改正により、インターネット配信がNHKの必須業務に位置づけられたことを受け、10月1日から正式にスタートしました。NHKは「テレビ・ラジオに加えてインターネットでも確かな情報を提供する」としていましたが、初日から登録トラブルが発生する形に。
同局は「『NHK ONE アカウント』一部、不具合に関するおわび」と題して、文書を発表。同サービスに関して、「現在アカウントの新規登録や、旧NHKプラスからの移行手続きをする際、Gmailなどの一部のメールに、手続きで必要な認証コードが送られないほか、認証コードを入れてもエラーが出るなどの不具合が発生しています」と報告した。
NHKの稲葉延雄会長が16日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、新インターネットサービス「NHK ONE」でスタート初日から不具合が生じたことについて謝罪した。 【写真あり】新キャラクター「NHK ONEどーもくん」お披露目 稲葉会長は「NHK ONEのアカウント登録で発生した不具合につきまして、私の方からお詫びを申し上げたい」としたうえで「10月1日のサービス開始当日に、一部のメールアドレスをご利用されてる方々に認証コードが届かないなどで、アカウント登録ができないという不具合が発生いたしました。今回は、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。 翌日には復旧し、現在は問題なくアカウント登録ができていると説明。「サービス開始初日に認証できずに登録されなかった方々に対しまして、使用できる予定だったクーポンを改めて利用できるようにするなどの対応をとっております。もし、この不具合によって登録作業を止めてしまったという方がいらっしゃるようでしたら、NHK ONEの特設ページを見て、面倒ですけれども、どうか再度ご登録いただければと思います。アカウント登録を済ませていただければ、NHKプラスのサービスがより一層充実し、使い勝手もよくなります。大変お手数をおかけしますが、お早めにお手続きをいただけますようお願いいたします」と呼びかけた。 サービス開始から2週間あまりで移行は約163万件となっているとし、「新しいアプリやサービスに関しましてはまだまだ改善すべきところがあるんじゃないかと認識しております。実際にいただいたご意見の中には“登録方法がわかりにくい”とか“ユーザーフレンドリーでない”といったご批判もございました。こうした点については、問題点を深く探り、修正して改善につなげていく考えです。皆さんのご意見に丁寧に耳を傾けて、いい改善に結びつけ、一層充実したサービスにしていきたい」と今後に意欲を見せた。 サービス開始初日となった1日、アカウント登録手続きで、一部の利用者に認証コードが届かない不具合が発生。2日正午までに解消した。不具合発生の原因について「NHKからの認証コードメールに新しいドメインを使用し、かつ短時間に大量送信したことが原因とみられます」とした上で「NHKのシステム側で送信数を調整するなど様々な対応を行った結果、現在は復旧しているものと思われます」と説明していた。 1日からサービスが始まった「NHK ONE」はこれまでの「NHKプラス」「NHKNEWS WEB」などの同局アプリや各ホームページを集約。ニュース記事や動画、気象・災害情報、見逃し配信など、多彩なコンテンツを利用できる。利用者の環境に合わせて、スマホやパソコン、ネット対応テレビでの利用となり、WEBサイトやアプリで提供される。スマートフォンなど各端末用の旧アプリは9月末で使えなくなり、10月以降は新たにアプリをダウンロードする必要があった。


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