チャネルラインで見極めるエントリーポイント
ファンダメンタルズもチャートの値動きに大きな影響を与えることがあります。ファンダメンタルズとは、経済指標や金利動向、政治的要因など、相場に影響を与える社会的な要因を指します。 例えば、米国の雇用統計や世界的大企業の決算などが発表された後は、チャートパターンが示す方向とは逆の動きになることも珍しくありません。 予測の精度を高めるためには、ニュースや経済指標が発表されるスケジュールを把握しておき、チャートパターンが示すシグナルと照らし合わせながら、総合的に判断を行うことが大切です。
取引にチャートパターンを活用する場合は、パターンが完成するまでじっくり待つことが重要です。根拠に欠ける状態でエントリーしていると、機会損失や不必要な取引を重ねてしまい、結果的に損失を増やす原因になってしまうためです。 また、チャートパターンの完成を待つことで「だまし」を避けられるケースも多く、リスクや損失を軽減することにもつながります。 特に初心者のうちは、頻出するチャートパターンをしっかり覚えることと、パターンが完成するのを見届けてからエントリーすることで、確実性を高めると良いでしょう。
チャネルラインはトレンドラインに平行に引いたラインのことです。トレンドの下値と上値の幅を知ることで新規エントリーポイントや利益確定の決済ポイントを判断するために使われます。
MACDは、チャネル内でのエントリータイミングを計るのに役立ちます。
当然ですが、トレンド相場の発生によりきれいなトレンドラインが引けたとしても、トレンドラインと反対のチャネルライン側の過去の値動きによっては2つのラインが並行にならないこともあります。
チャネルラインを書くためには、直近の2つの高値と安値を結ぶ必要があります。高値と安値が離れているほど、チャネルラインはより強力になります。また、価格がチャネルにタッチした回数が多いほど、チャネルラインは強力になります。
そもそもトレンドとは一定方向の動きのことで、長期的に見られる傾向を指します。相場では、上昇トレンド、下降トレンド、横ばいの3つのトレンドがあります。どのトレンドか判断するためにチャート上に記す線のことをトレンドラインと言います。
緩やかな角度のチャネルを上下に重ねて値幅を見る使い方もあります。この方法は上位足で環境認識を行う際に重要です。詳しくは別の記事で解説しているので参考にしてみてください!
下位足のチャートでトレンド転換を判断する際にもチャネルと水平線の組み合わせは活躍します。
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上昇トレンドの場合、ローソク足の安値側に位置するサポートラインに平行な線を高値側に引くことで、右肩上がりの2本の平行線が形成されます。一方、下降トレンドの場合、ローソク足の高値側に位置するレジスタンスラインと平行な線を安値側に引くことで、右肩下がりの2本の平行線が形成されます。トレンドラインとチャネルラインの間にできた空間をトレンドチャネルまたはチャネルと言います。
チャネルラインはあなたのトレード戦略に追加するには価値のある、有益なパターンの可能性があります。チャネルラインが見づらい場合、パターンはそれほど強くないということを示しているため、このような状況ではチャネルラインを使用しない方が良いです。 チャネルラインパターンが見やすい場合にのみこのパターンを使用しましょう。私が使用しているメインインジケーターは移動平均線ですが、チャネルラインのパターンを探すことは順張りと逆張り、両方のトレードチャンスを見つけることに役立ちます。
逆に、損切りラインはエントリー側のラインを明確に割り込んだ水準に設定します。たとえば、下限タッチで買ったのに、そのラインを大きく下抜けたら「チャネルブレイク」と判断し、損切りを徹底するという使い方です。こうすることで、トレンド転換の初動で撤退できるため、大きな損失を回避できます。
平行チャネルとフィボナッチエクスパンションを併用することで、価格と時間が交差するポイントでエントリーし、直上のレジスタンスラインで利確が可能になります。
トレード初級者の方によくありがちなのが、直近の高値や安値に合わせて、チャネルの角度を設定していることです。高値や安値が確定する前段階で角度を設定しても信頼性が低く、使い物になりません。


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