モームリ巡り 同業他社声明相次ぐ

A氏が勤めていたころのアルバトロスは、純粋に「誰かの助けになりたい」という使命感を持つ社員が多かったそうだ。自身では退職を告げられず、「モームリ」を利用した退職者が「今度は誰かを助けてあげたい」とアルバトロスで働くケースもあったという。

退職代行モームリについては、退職代行の認知を広げたことへの貢献は評価しますが、その運営手法・運営実態の適法性には大きな問題があり、当組合として「違法」と考えます。

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捜査関係者によると「モームリ」について残業代の請求などの非弁行為も把握しており、違法性のある業務が他にないかを含め今後捜査する方針だ。

実際に退職代行モームリの利用者からは「給与が支給されない」「有給が取得できなかった」という声が上がっており、そういったトラブルを避けるためにも労働組合や弁護士が運営する退職代行を利用すべきです。

モームリで退職代行を依頼する際、支払い先は管理会社である「株式会社アルバトロス」となります。

それに対しモームリは、労働組合と提携しているため会社と交渉することができ、法的案件は弁護士に確認を取って対応しているので適法（合法）であると主張しています。

こうした企業体質に嫌気がさしたのか、“同業他社”の退職代行サービスを使って「アルバトロス」を退職する従業員が続出したという。

実は『退職代行のなくなる世の中になってほしい』というのが会社の願いでもあります。誰もが言いたいことを言える世の中になってほしいという意味ですが、それならまず自分たちの会社が『モームリ』と言われないようになっていってほしいですね」

株式会社モームリのホームページから労働組合「労働環境改善組合との提携」の文字が消えました。もはや「労働組合との提携による会社との交渉」というモームリ自身の主張も満たさなくなり、単なる民間企業運営の退職代行として運営を続けており、さらに違法性は高まっている状態と言えるでしょう。

退職代行モームリ（もしくは管理する株式会社アルバトロス）が弁護士でも労働組合でもない以上、彼らの主張には無理があると言えるでしょう。