「管理費ゼロ物件」文字通り得?

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「管理費ゼロ物件」文字通り得?
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 「管理費ゼロ物件」文字通り得?

管理費ゼロ物件 文字通り得

Q.そもそも、賃貸物件における「管理費」とは何ですか。 竹内さん「管理費とは、共用部分の水道光熱費や、清掃または設備点検などの日常の維持管理に必要な費用のことです。管理費は『共益費』と呼ばれることもあり、実際には同じ意味になります。 総務省の『令和5年住宅・土地統計調査』によると、全国の管理費の平均金額は4813円です。おおむね月5000円程度が平均的な管理費のイメージとなります」 Q.物件情報の中には「管理費ゼロ」と掲載されているものもあります。なぜ「ゼロ」にできるのですか。 竹内さん「そもそも、管理費は本質的に家賃の一部であるため、家賃と分けて徴収しなければならないものではありません。昔は、管理費を分けずに家賃だけで徴収している物件が主流でした。 物件の中には、例えば外階段・外廊下で共用部分に照明もない2階建てアパートのような物件も存在します。このような物件は管理費がほとんど発生しないため、管理費を分けて徴収すると、管理費が何に費やされているのか借主に説明しにくいです。そのため、共用部が簡素な造りになっている物件は、管理費を別途徴収しない傾向があります」 Q.借主側からすると「管理費ゼロ」は一見お得ですが、実際のところはどうなのでしょうか。 竹内さん「家賃の相場は、管理費込みで形成されていることが通常です。そのため、管理費ゼロで家賃だけの物件は『家賃+管理費』となっている物件よりも家賃の金額が高い場合があります。ただし、家賃そのものが『家賃+管理費』となっている物件と金額的に遜色ないことが多く、実際には“得も損もしていない”ことが一般的です。 なお、物件によっては家賃が、『家賃+管理費』となっている物件の家賃の部分と同水準になっていることもあり、そのような物件は金額的にはお得といえます」 Q.「管理費ゼロ物件」を見つけたとき、借主側が事前に確認しておくべきポイントとは。 竹内さん「管理費ゼロの物件は、共用部分が簡素な造りとなっており、別途管理費を徴収しにくい物件であることが多いです。そのため、管理費ゼロの物件の場合、共用部分の設備を確認しておく必要があります。管理費ゼロだと、例えば『宅配ボックスがない』『オートロックがない』『エレベーターがない』といったことが考えられます。 宅配ボックスやオートロックなどを必要としている人は、別途管理費が発生したとしても、それらの設備がある物件を優先して借りることが望ましいといえます」

賃貸物件の情報に「家賃」とセットで掲載されていることが多い「管理費(共益費)」。多くの物件で、家賃と同じく毎月貸主に支払うものですが、中には「管理費ゼロ」の物件も存在します。この“管理費ゼロ”、お得なように見えるものの、実際には「ちょっと怪しい」「大丈夫?」「なんか裏がある気がする」など疑いのまなざしを向ける人も少なくないようです。 【実際の写真】「えっ……!?」→これが「ベランダ」「バルコニー」「テラス」「縁側」の違いです!(比較) 実際のところ、「管理費ゼロ物件」は本当にお得といえるのでしょうか。不動産鑑定士・宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士の竹内英二さんに教えていただきました。

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