【見通し】23日香港株=続落か、貿易巡る米中対立への警戒感が再燃

23日の香港市場は、前日の米株安の流れを引き継いで続落か。米国と中国が貿易問題を巡って対立を深めるとの見方が再燃し、運用リスクを取りにくくなると予想する。ロイター通信は22日、トランプ政権が中国によるレアアース輸出規制への報復として、米国製ソフトウエアを使う製品の輸出制限を検討していると伝えた。ベッセント米財務長官氏は同日、対中ソフトウエア輸出の規制について「あらゆる選択肢がテーブルにある」と記者団に語った。その上で「ソフトウエアであれ、エンジンであれ、何であろうと輸出規制を実施する場合は、主要7カ国(G7)同盟国と協調して行うことになるだろう」と付け加えた。
一方、米通商代表部(USTR)のグリア代表は22日、米CNBCの番組で、ベッセント氏とともにマレーシアを訪れて中国側と会合すると明らかにした。中国が講じた「極めて攻撃的で」「不釣り合いな」レアアース規制強化について協議することが目的だとした。また、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席の会談予定について、日程に空きはあるものの、月末にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が実現するかどうかは「双方の合意次第」だと述べた。
22日のNY株式相場はダウ平均が4日ぶりに反落。ハイテク株主体のナスダック総合は続落した。米中対立懸念が広がったほか、決算が嫌気されたテキサス・インスツルメンツやネットフリックスの下落も相場の重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)や保険大手のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】23日香港株=続落か、貿易巡る米中対立への警戒感が再燃


コメント