
陽線引け。一目均衡表・転換線付近から上放れ、一時177.45円まで上昇した。9日につけた過去最高値177.94円を意識した動きとなっている。いったん低下しかけた転換線が176.14円へ小幅に持ち直し、さらに上昇する見込みであることも好感できる。高値更新をうかがう展開が期待できる。
レジスタンス1 177.94(10/9高値=過去最高値)
前日終値 177.26
サポート1 176.54(5日移動平均線)
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日足テクニカル ユーロ円転換線付近から上放れ
米政治情報サイトによれば、トランプ氏の支持率は48.5%とハリス氏の49.3%に迫り、勝敗を分けるとされる激戦7州全てでリードしている。現職の副大統領が大統領選で勝った例が少ないジンクスも災いし、トランプ氏が勝利するとの見方が再浮上。2017年に実施した富裕層向けの減税策延長を含む減税措置が景気先行き期待を高めドル高を促している。減税の財源は関税引き上げなどを充てるとしているが、財政拡張は中長期的にはドル安要因。200日移動平均線は急激な価格変動には反応が遅い特性があるため、短中期移動平均線との組み合わせや相場の過熱感のシグナルを示すオシレーター系のテクニカル指標も併せ効果的に活用したい。
ドル円は、ドル安主導で昨年9月16日安値139円58銭を視野に入れる一方、ユーロなどドル以外の主要通貨に対して円は小動きにとどまっている。だが、トランプ米大統領は「非関税障壁」の一つに為替操作を挙げており、24日に予定されている日米財務相会合で円安是正が求められれば円高意欲は強まりやすく、ドル全面安から円全面高の展開に移る可能性も否めない。ドル円が一段と下げを強めれば、テクニカルには2020年3月から2024年7月までの上昇幅(101円17銭→161円99銭)に対する38.2%押し138円76銭が次のメドになるとみている。
感謝祭の祝日を前に持ち高調整と思しき動きが強まり、ドル安円高が進行。リバランスに加え、11月はドル円が下落基調をたどるここ数年のアノマリーもドル高のモメンタムを止めたと判断される。テクニカルには200日移動平均線151.99円を下回り、ドル売りが加速したとみる市場参加者も少なくない。昨日安値150.44円は、9月16日安値139.56円から11月15日高値156.74円の上昇幅に対する38.2%戻し150.18円と概ね一致したが、ドル高の調整が終わったと判断するには早計か。日銀が12月に追加利上げを決定した場合、日米金利差縮小を意識した円買いも進みやすく、目先は上値の戻りが鈍くなりそうだ。
しかし、テクニカル分析の世界では、実際の値動きを数学的な計算式で加工したうえで、その数値をもとに為替レートのすう勢を読み取る指標が数多く開発されています。そのもっとも初歩的でポピュラーな指標が「移動平均線」です。
ドル円は23日に200日移動平均線を上抜けて、上値抵抗線から下値支持線に代わったとも判断出来る。同移動平均線は急激な価格変動には反応が遅い特性があるため、相場の過熱感(買われ過ぎ・売られ過ぎ)を示すとされるオシレーター系のテクニカル指標も併せて判断したい。足元はドル高・円安が際立っているため、値動きの押しや戻りを黄金比とも呼ばれるフィボナッチ比率に求めるのも一案だろう。7月以降の下落幅(161円99銭-139円56銭)の61.8%戻し153円42銭を明確に超えれば、トレンドの基点となった7月高値161円99銭への全戻しを意識しようが、先ずは7月30日高値155円21銭を上抜けるか確認したい。


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