シネ・リーブル池袋 26年1月閉館

2025年10月24日、池袋の小さな名画座「シネ・リーブル池袋」が、2026年1月31日をもって閉館すると発表された。 長年にわたりアート系や独立映画を支えてきた劇場が、契約満了という形でその幕を閉じる。 都内の映画館事情が再編される中で、このニュースは多くの映画ファンに静かな衝撃を与えている。

東京・豊島区の映画館「シネ・リーブル池袋」が、契約満了に伴い、2026年1月31日（土）の営業をもっ...

シネ・リーブル池袋の閉館は、ひとつの時代の終わりを告げる出来事だ。 残された数カ月、スクリーンに灯る最後の光を、できるだけ多くの人が見届けられるように。

池袋には大型シネコン「グランドシネマサンシャイン」や「HUMAXシネマズ」があり、街としての映画文化はまだ息づいている。 しかし、シネ・リーブル池袋が担ってきた“静かな映画体験”の居場所は、簡単には置き換えられない。 大スクリーンでの興奮もいいが、小さな劇場での集中や余韻もまた映画の醍醐味だった。 2026年以降、東京テアトルがどんな形で「自由な映画」を次に届けるのか。その行方を静かに見守りたい。

運営元の東京テアトルは、「長年にわたりご支援をいただきましたお客様に感謝申し上げます」との声明を公表した。 閉館理由はルミネ池袋との契約満了によるもの。移転や新館開設などの予定は現時点で発表されていない。 同館は1990年代後半に開業し、アート映画やミニシアター系作品を中心に、多くの監督・俳優の舞台挨拶が行われてきた。 シネ・リーブルの名前に込められた“自由な映画空間”という理念は、25年以上にわたって池袋で息づいていた。