映画盛況 ミニシアターは苦境の訳

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映画盛況 ミニシアターは苦境の訳
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映画盛況 ミニシアターは苦境の訳

「やっぱりロマンチックなことをしたいわけですよ。映画ってロマンチックじゃないですか」

1年経ってもコロナが落ち着かず、客足も戻らないなかで、宮島さんが次に打った手は「学生応援チケット」。これは、誰かが1枚700円の学生応援チケットを購入すると、そのチケットを使って学生が映画を鑑賞できるというもので、前売りチケットと同じ位置づけのため、シアタードーナツとしても助かる仕組みになっている。

7月17日(金)に日本公開されたエミリオ・エステベス監督作『パブリック 図書館の奇跡』の大ヒットが続いており、4連休中は満席続出、ミニシアターランキングでは2週連続で首位をキープし、上映劇場が急遽追加される快進撃を見せています。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、飲食業界、エンターテインメント業界はかつてない苦境に立たされている。映画も続々と公開延期が決まるなか、今も上映を続けている劇場がある。しかし、これから緊急事態宣言が出されれば、劇場を開けておくことも難しくなっていくだろう。

ただ、詳細は後述するが、現在、映画配給会社が新作の劇場公開を見合わせているため、ドライブイン・シアターで楽しめるのはすでに公開済みの過去の作品のみ。そのような事情もあって、営業されているドライブイン・シアターでも大盛況という状態にはなっていないようである。

ロサンゼルスの大型ショッピング・モールの一角を占めるシネマコンプレックスの入り口にも一時休館を告げる紙が貼られているが、いつまでの休館なのかは明記されていない。映画館の従業員らは一時解雇されたままだし、業界大手の映画館チェーン、AMCはリストラを検討し始めたとも伝えられている。

このチケットには購入者の名前やニックネームが記されていて、利用者はメッセージを書き込めるようになっている。宮島さんは、学生からのメッセージが記されたそのチケットを、シアタードーナツの壁に張り出している。購入者がシアタードーナツに来た時、それを使った学生がなんの映画を観て、どう感じたのか、伝えられるようにしているのだ。

映画が無事に完成したところで、どこでどう映画を流すのかという計画がなく、上映のめどが立っていないことが判明した。3本の映画の制作に携わり、関係者の想いを知る宮島さんはどうにかして発表の場を作らなければ! と沖縄市観光協会に駆け込み、「僕が作品を預かって、上映会を企画していい?」と頼み込んだ。

映画興行がこのような苦境に置かれている中、独立系配給会社は、自社作品を多く上映してきたアートハウスと呼ばれる映画館(日本ではミニシアターに当たる小規模映画館)と組み、映画館のウェブサイトを通して上映予定だった作品を有料ネット配信する〝ヴァーチャル・シネマ〞という、独自の生き残り作戦を展開している。

1年間、試行錯誤を重ねたものの、オープン前に期待した売り上げには到底及ばなかった。厳しい現実を前に、出資者が「これ以上、投資できない」と言った。宮島さんにとっても苦しい1年だったが、映画館に愛着がわいていたこともあり、「僕が経営を引き継ぎます」と手を挙げた。

インタビューを終えた頃、ちょうど上映していた映画の後説の時間になった。その後説を撮影させてもらい、挨拶をして帰ろうと思ったところで、劇場から出てきた3人のお客さんと宮島さんが話し始めた。宮島さんは、その3人がそれぞれ遅れてきて、映画が始まって10分ほど経ってから入場したことを憶えていたのだろう。

中学生になると、気に入った映画のチラシを映画館から持ち帰り、教室の壁に貼ってクラスメートに勧めるようになった。高校、大学に進学しても、映画は常に宮島さんの日常にあった。

30~40個くらいみんなで案を出し合って、ずっと考えて紆余曲折してこの邦題になりました。フランス映画ってバカンス映画がすごく素敵な印象もありますし、「夏休み」という言葉には始まりがあって終わりがあるような、明るいけど“あの頃”を思い出すようなノスタルジックな雰囲気もあるなと思ったので、楽しいけどちょっと切ないっていうニュアンスを込めたくてこの邦題にしました。

同じ頃、沖縄市観光協会で「コザで映画祭をやりたい」という話が持ち上がり、宮島さんにもお呼びがかかった。沖縄出身の映画監督、岸本司さんも参加していたその企画会議で、「映画祭をやるのは楽しそうだけど、コザには映画館がない」という話になった。この時の出会いが縁で、宮島さんとコザの仲間たち、岸本監督の間で「コザに映画館を作ろう」という話が急浮上してきた。

「ほとんど24時間体制だったし、いろんなことに気を遣わなきゃいけないし、こんなに大変だとは思いませんでしたね。撮影がぜんぶ終わった時には、二度と映画作りなんてかかわりたくないと思いました(笑)。でも2004年にこの映画が公開されて、那覇の桜坂劇場で観たら、自分の名前がエンドロールにあるんですよ。映画好きとして感慨深いものがありました」

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