書店支援策 評価 70
書店が地域住民に必要な商材や機能を揃え、その書店にしかない特色を出すこと、「絵本専門士」、「認定絵本士」、「朗読指導者」や「読書アドバイザー」といった読書推進人材と連携して、書店ならではの体験を提供することが求められているとしています。
その結果、インターチェンジフィーを昨今では1%台後半~2%台半ばの手数料率が複数事業者から提示されているものの、引き下げられた手数料率の認知が充分でなく、多くの書店で未だ手数料率が引き下げられていないことから、小規模書店に1%台後半~2%台半ばの手数料率が広がるよう、引き続き業界団体等を通じて低い手数料率の周知に努めていくとしています。
――― 「書店活性化のための課題(案)」には10月4日から11月4日までパブリックコメントが実施されました。
国内で刊行される出版物は1日当たり約200点に上り、書店では在庫管理の負担が重い。政府は今回、本にしおりやシールの形でICタグを付け、無線で一斉に読み取る最新技術「RFID」を普及させる方針を示した。1冊ずつバーコードを読み取る必要がなくなり、書店の手間が大きく減る。専用機器の導入費用を補助する方向だ。
私たちの街から書店が姿を消していく——。この現実は、地域の文化や教育、そして社会の知的基盤そのものに深刻な影響を及ぼしかねません。経済産業省は「関係者から指摘された書店活性化のための課題」を踏まえ、政府が取り組む施策を「書店活性化プラン」として公表しました。5つの主な課題と補助金の活用幅を広げるといった支援策について整理しています。
――― 書店のなかには、幅広い分野の書籍を扱う都市部の大型書店がある一方、街の小さな書店もあります。小さな書店の減少に歯止めをかけるための対策としてどんなものがあるとお考えですか。
また、大人気漫画・アニメの「スラムダンク」の「聖地」として海外からの観光客の方が集まっている神奈川県の湘南の書店であれば、スポーツの漫画に思い切って振ってみると、インバウンドのお客も増えるかもしれませんね。書店は、読者に対するサービス業なので、その点を強く念頭に置いて、どうしたら本を買う人が満足を得られるのかということを考えることは大事なのかなと考えています。
政府は10日、経営が厳しい中小規模の書店の振興策をまとめた「書店活性化プラン」を公表した。書店経営の負担削減につなげるため、本の売れ行きや在庫数を効率的に管理できる最新技術の普及や、書店から出版社などへの返品抑制を打ち出した。店舗数の落ち込みが続く中、政府は街の書店を「地域の重要な文化拠点」と位置付け、振興策を通じて減少を食い止めたい考えだ。
都市部にある大きな書店はそれで一つの個性であると思いますが、街の本屋さん=単に置いてある本の数が少ない店というのでは、大きな書店にお客さんを持って行かれる一方です。
パブリックコメントと同時期に公表した「書店経営者向け 支援施策活用ガイド」
そこで、いろいろな形で書店主の方の考えで本を揃えていくのも大切だと考えています。例えば、私が以前に住んでいた東京・三鷹は、作家の太宰治との関係がとても深い街です。そうしたことから、太宰の著書を揃えてみるなど、書店のある土地と縁のある著者などの本を集めるような方法もあるのではないでしょうか。
さらに、一般財団法人出版文化産業振興財団の2024年11月時点の調査では、全国の約28%にあたる493の自治体には書店が存在しない「無書店自治体」となっています。
2024年10月に公表した中小企業庁の支援策などを整理した「書店経営者向け支援施策活用ガイド」を更新しました。魅力的な書店づくりのご参考に是非ご活用下さい。
キャッシュレス決済の手数料が、特に小規模書店の経営の重荷になっています。2022年に経済産業省、公正取引委員会の要請に基づき、国際ブランド(VISA、MasterCard等)が手数料の原価の約70%を占めるインターチェンジフィー公開しました。
一般社団法人出版インフラセンターのデータによると、全国の書店総店舗数は2014年の1万4658店から2024年には1万417店まで減少しており、新規開店も減少傾向にあります。


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