
南アフリカ・ランド(ZAR)円
レジスタンス2 8.99(2018/5/14高値)
レジスタンス1 8.95(10/9高値=年初来高値)
前日終値 8.88
サポート1 8.72(10/23安値)
サポート2 8.64(10/20安値)
ユーロ/豪ドル
レジスタンス2 1.7962(日足一目均衡表・転換線)
レジスタンス1 1.7867(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.7797
サポート1 1.7724(10/14安値)
サポート2 1.7572(10/9安値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル テクニカルポイントランド ZAR
足元の南アフリカランド/円(ZAR/JPY)は、おおむね7.5円~8.9円のレンジで推移しており、依然として値幅のある動きが続いています。2025年に入り、相場のテーマとなっているのは、米国の包括関税政策の行方です。トランプ政権は2025年4月、EU・日本・中国など主要貿易相手国を対象に相互関税を発動し、世界貿易の減速懸念が強まる中、資源輸出国である南アフリカにも間接的な影響が及んでいます。特に中国向け鉱物輸出の需要鈍化懸念が広がり、成長見通しがやや下方修正されました。SARBはインフレ鈍化と景気減速を背景に、2025年5月に4年ぶりの利下げを実施し、7月の追加利下げと合わせて政策金利は7.00%に低下。それでも先進国通貨との金利差は依然として大きく、キャリートレード通貨としての魅力は残っています。南アフリカランド相場は、金やプラチナといった主要輸出資源の価格動向に左右されやすい特性があります。2025年前半は関税発動や地政学リスクの高まりを背景に金価格が過去最高値を更新し、南アフリカランドを下支えしました。しかし、資源需要減速懸念が浮上すれば、資源高の恩恵が薄れ、南アフリカランド売り圧力が強まるリスクもあります。また、南アフリカランド取引には固有のリスクも存在します。インターバンク市場の流動性が低く、海外勢の売買や突発的なニュースで相場が大きく振れやすいほか、電力供給不安や財政赤字拡大などの国内要因も下押し材料となります。今後は南アフリカの金融政策や資源価格の動向に加え、米国の関税戦略とそれが中国や資源需要に与える影響を注視しながら、慎重な資金管理が求められます。


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