
参考レート 177.47円 10/29 1:59
パラボリック 175.01円(実勢レートが上回れば買い・下回れば売り示唆)
移動平均線・MA(各レベルで短期が長期を上回れば買い・下回れば売り示唆)
5日移動平均線 177.40円(前営業日177.15円)
21日移動平均線 175.89円(前営業日175.73円)
90日移動平均線 173.03円(前営業日172.93円)
200日移動平均線 166.95円(前営業日166.87円)
RSI[相体力指数・14日]
63.40% (売られすぎ目安30%・買われすぎ目安70%)
ボリンジャーバンド(買われすぎ・売られすぎ水準目安 周期20日)
2σシグマ[標準偏差]上限 179.13円
2σシグマ[標準偏差]下限 172.89円
MACD指数平滑移動平均・収束拡散指標
MACD[12、26] 0.92 vs 0.82 MACDシグナル[かい離幅0.10]
(MACDがシグナルを上回れば買い・下回れば売り示唆。かい離幅も反発・反落の目安)
注;テクニカル指標の解釈の説明は一般例のひとつで、同一の指標でも上記以外に様々な判断基準があります。
(越後)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル ユーロ円テクニカル一覧史上最高値圏からいったん買い一服
言うまでもなく、目下最大の焦点は12月4日の次回ECB理事会において果たしてどのような決定が下されるのかということでしょう。振り返りますと、前回のECB理事会では声明文においてECBのバランスシート拡大に関する「規模」が明示され、その内容を受けてユーロ/ドルは大きく値を下げる展開となりました。その規模が「12年3月の規模」と明示されたことは、市場に強いインパクトをもたらします。12年3月の規模というのは大よそ3兆ユーロであり、足下のECBのバランスシート残高が2兆ユーロを少し超えたぐらいですから、あと1兆ユーロほどの規模拡大を図るということになります。
先週(7月21日週)のユーロ/米ドルは、米ドル/円同様に米金利低下の動きに沿ってユーロ買いが先行。その後はユーロ/円での買いが下支えする一方で、米国とEUとの関税協議が進行中であることから、上値も重たいという流れで一週間を終えました。
ユーロ/円は7月25日時点で173.607円と直近高値を更新中でしたが、7月28日朝は173.847円まで一段高となり、2024年高値175.422円を視野に入れる流れとなってきました。
ドル買いの勢いが一服となるなか、足下でユーロ/ドルの下げに歯止めがかかっていることも見逃せません。先週21日に、ドラギECB総裁が早期の追加緩和に前向きなコメントを発したことで、週明け24日の朝方にかけてユーロ/ドルは一時1.2361ドルまで値を下げる展開となりましたが、結局は11月7日安値=1.2358ドルにほぼ顔合わせしたところで下げ止まり、以降はやや値を戻す動きとなっています。
7月25日時点では関税協議が難航しているとの見方もありましたが、7月28日早朝に米国とEUの間の関税協議が合意に至ったとの速報が入りました。相互関税、自動車関税とも15%、EUから米国への大型投資と、日米間の合意とまったく同じ結果になり、早朝のユーロは対米ドル、対円とも買いが先行する流れとなっています。
これまでに市場は、ECBによる国債の買い入れをも含めたかなりの部分を織り込んできたものと考えられます。ある識者曰く「日銀の追加緩和がECBの行動につながると考えるのは短絡的だ」。長い目でユーロ/ドルに下げ余地があると思われますが 、目先は市場のアテが外れて下げ渋る、あるいは一旦多少の戻りを試す可能性もあり、ここは慎重にECBの出方を見定める必要があると言えるでしょう。
あと1兆ユーロということになりますと、すでにECBが打ち出している資産担保証券(ABS)の買い取りや的を絞った長期資金供給オペ(TLTRO)などの緩和手段だけでは目標に到達しないものと考えられ、当然、市場では「いよいよECBが国債の買い入れに踏み切る」との期待が大いに高まります。ただ、目下の市場の期待は少々先行し過ぎているとの見方もあり、その点は少し慎重に見て行く必要もあるものと思われます。


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