
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<ドル円相場の現状>
・153円90銭付近まで上昇、154円が目前
・背景:パウエルFRB議長と植田日銀総裁が金融政策について慎重姿勢を示し、円売りドル買いが強まっている
<テクニカル分析のポイント>
・154円:目先の重要な抵抗線
・155円前後:154円突破後の次のターゲット
・156円、157円、158円:心理的節目として意識されている
・153円:下値のサポートライン(これを割り込むと上値が重くなる可能性)
<FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果>
・政策金利:予想通り0.25%利下げを実施
・パウエル議長の重要発言「労働市場は徐々に冷え込んでいる」「インフレは依然として高い」「12月会合での追加利下げは既定路線ではない」
・12月の利下げ観測が90%から70%程度に後退してドル買いにつながった
<日銀金融政策決定会合の結果>
・政策金利:予想通り据え置き
・反対票:利上げ主張は前回と変わらず2名(高田氏、田村氏)
・利上げ主張が増えなかったため、円売りで反応
・植田総裁の発言:「見通しの確度は高まっているが、緩和度合いを調整するにはもう少しデータを見たい」
・この慎重姿勢が円売りを加速
<米中首脳会談>
・トランプ大統領は「10点満点中12点」と評価
・中国がアメリカの大豆購入を直ちに開始
・習主席がフェンタニル撲滅に全力(対中関税が57%から47%に)
・レアアース問題がすべて解決
・中国がエヌビディアなどの半導体取得について協議予定
<警戒すべき要因>
・月末調整:10月は大幅円安のため、円の買い戻しの可能性
・円安牽制発言
<結論>
パウエルFRB議長と植田日銀総裁の慎重姿勢により、ドル円は上昇基調を強めている。154円が重要な節目となっており、これを突破すれば155円以降への上昇が見込まれる。ただし、月末調整や円安牽制発言、為替介入への警戒など、短期的な下落要因にも注意が必要。153円を維持できるかが下値の焦点となる。
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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