豪ドル/円 見通し「中銀はインフレ再燃で金利据え置きへ…利下げは『打ち止め』か『もう1回』かがカギに」注目の高金利通貨 11月2日号

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豪ドル/円 見通し「中銀はインフレ再燃で金利据え置きへ…利下げは『打ち止め』か『もう1回』かがカギに」注目の高金利通貨 11月2日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2025年10月31日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

先週の豪ドル/円は年初来高値を更新

 前週末26日に行われた米中閣僚協議で、関税や海運料金、輸出管理など幅広い分野で一連の合意に達したことを受け27日は100円台を回復して取引がスタート。28日は99.40円台まで弱含む場面もありましたが米国株が堅調に推移する中で豪ドル売り・円買いの動きは一時的でした。
翌29日には豪7-9月期消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで豪中銀(RBA)の利下げ観測が後退。米国の主要株価指数が連日の最高値更新となる中で100.70円台へと上昇しました。30日には日銀が政策金利の据え置きを決めた上に、植田総裁が次回の利上げに関するヒントを示さなかったとして円売りが活発化。米中首脳会談を無難に終えたことも豪ドルのサポートとなり、昨年11月以来の高値となる101.21円前後まで上値を伸ばしました。31日の東京市場では月末にありがちな持ち高調整と見られる動きでやや水準を下げていますが、100円台後半の高値圏を維持しています。

今週の豪ドル/円の注目ポイントはRBA

 RBAは11月4日に政策金利を発表します。市場予想は3.60%の据え置きが主流で利下げの予想はほとんど見られません。豪7-9月期CPI発表前日の10月28日時点では、金利先物が25bp(0.25%ポイント)の利下げを3割強織り込んでいたことから、利下げ観測が急速に後退した形です。4日の発表が予想通りの金利据え置きなら、12月の利下げの有無が次の焦点になると見られます。声明文でインフレリスクに強い警戒感を示すようなら、依然としてくすぶっている利下げ観測が一段と後退することになるでしょう。いずれにせよ、市場はRBAの利下げサイクルについて、すでに終了したかあるいはあと1回で終了すると見ています。利下げサイクル終了の見方が強まれば豪ドル高の反応が見込まれる一方、近々もう1回利下げが行われるとの見方に傾けば豪ドル安の反応が予想されます。ただ、後者の場合でも次の利下げで打ち止めとの観測が広がれば豪ドルの下落は一時的になりそうです。

 

今週の豪ドル/円の見通し

予想レンジ
99.000~102.500円
基調
底堅い

今週の注目ポイント
☆11/4 RBA政策金利
・主要国株価、国際商品価格

 

豪ドル/円(AUD/JPY) FX為替レート・チャート

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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豪ドル/円での取引では 必ず損切りラインを設定しておきましょう

豪ドル/円を取引する際には、スプレッドの狭さやスワップポイントの高さ、取引ツールの使いやすさなどが重要です。

AIの予測ですが、短期の変動より長期スパンの戦略がカギとなります。豪ドルの特徴を押さえながら、為替相場を読んでいきましょう!

豪ドル/円の特性を理解し、相場の流れに乗ったトレードで利益を狙ってみましょう!

豪ドル/円での取引では、必ず損切りラインを設定しておきましょう。

豪ドルは、資源価格や中国経済の動向に大きく影響される通貨です。

たとえば、豪ドル/NZドルは2014年以降、主に1.00~1.15のレンジ内で推移しています。

2000年〜2025年の25年間で、豪ドル/円が100円を突破した要因をまとめると次のとおりです。

こうした中、FX市場では豪ドル高が進行。豪ドルの対ドルレート(AUD/USD)は16日時点で7月CPI発表前日との比較で2.93%の豪ドル高。ユーロの対ドルレート(EUR/USD)の1.93%のユーロ高や、ポンドの対ドルレート(GBP/USD)の1.24%のポンド高をしのぐ強さをみせた。円の対ドルレートの0.63%の円高と比べても、やはり大幅な豪ドル高だ。

豪ドル/円の相場見通しは、豪州と日本の金融政策、中国経済の動向に大きく左右されます。

豪ドル/円の取引を始める前には、損失リスクを抑えるための基本的な注意点をしっかり把握するのが重要です。

現在の豪ドル/円は、2025年4月に86円台の安値を付けた後、緩やかに上昇を続け、2025年10月7日に100円を突破しました。

豪ドル/円の見通しを分析すると、豪ドル取引の引き出しが広がりますよ!

現在の経済状況や市場動向を考えると、豪ドル/円が100円台を維持する可能性は高いと予想されます。

豪ドル高が進行したきっかけは8月27日に発表された7月CPIだ。総合指数の伸び率は前年同月比2.8%となり、ブルームバーグがまとめた市場予想の2.3%を大きく上回る結果。前月(6月)の1.9%から大きく物価上昇が加速した。物価変動が大きかった品目を除いた刈り込み平均でみても、7月CPIの伸び率は2.7%となり、6月の2.1%から大きく伸びている。オーストラリアの中央銀行にあたるRBAが物価上昇率の目標範囲としている2-3%の上限に近づく動きだ。

中長期では、為替だけでなく株式や債券への分散投資も検討しつつ、豪ドルを長く保有する戦略が有効になりそうです。

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