決算本格化へ 相場過熱に警戒感も

決算本格化へ 相場過熱に警戒感も
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決算本格化へ 相場過熱に警戒感も

海外でも4日に米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、5日に米クアルコムやソフトバンクグループ傘下の英アーム・ホールディングスなど半導体大手が決算を発表する。AI関連需要の強さが確認されれば、日本の関連銘柄にとっても買い材料となる可能性が高い。

SBI証券の鈴木英之投資調査部長は、ゴールドマン・サックスな ど金融セクターを中心に好調な内容が予想され、「日本株に対する影響 は総じてポジティブ」と読む。これに対し、「IBMやインテルなどグ ローバル企業の決算に、欧州の景気低迷や中国の成長鈍化がどの程度反 映されているかは警戒される」と話した。

また、米主要企業の4-6月期決算の発表も本格化する。15日にシ ティグループ、16日にゴールドマン・サックス・グループ、17日に IBM、インテル、バンク・オブ・アメリカ、18日にはグーグルやマイ クロソフトなどが予定。ブルームバーグ・データによると、S&P500 種株指数採用企業の4-6月期の1株利益は前年同期比で2.6%増の見 込み。9日に先陣を切った米アルミ生産最大手、アルコアの1株利益は 航空機メーカーなどに部品を供給する部門が予想以上に好調で、アナリ スト予想を上回った。

7月3週(16-19日)の日本株相場 は、値固めの展開となりそうだ。6月中旬以降の急ピッチの上昇で過熱 感が出ており、参院選や企業の決算発表本格化を前に様子見姿勢も強ま るとみられる。経済成長の鈍化が見える中国では、国内総生産 (GDP)統計が発表予定で、日本株への影響も警戒される。

アストマックス投信投資顧問の山田拓也シニアファンドマネジャー は、相場に過熱感が残る中、月末から本格化する国内企業決算の発表を 見極めたいとの思いも強く、「日経平均は1万4000円台を固める動きに なろう」と予想。足元の急上昇で発射台が上がっており、「ここから一 段高となるには、世界経済など外部環境の改善が必要」と言う。

米IT大手アップルとアマゾン・コムが30日に発表した決算がいずれも堅調で、人工知能(AI)相場が過熱しているとの警戒感が和らいだ。決算で好業績を公表した銘柄の上昇も目立った。

31日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅続伸した。取引時間中の最高値を更新し、初めて5万2000円台に乗せた。米IT企業の好決算が追い風となり、平均株価への寄与度が高い半導体関連銘柄が買われた。米中貿易摩擦への不安後退も相場を押し上げた。前日終値比の上げ幅は一時1000円を超えた。

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