【見通し】株式明日の戦略-大型グロースが弱く安値引け、ただし全面安ではない

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【見通し】株式明日の戦略-大型グロースが弱く安値引け、ただし全面安ではない

11月に入り4日の日経平均は4日ぶり大幅反落。終値は914円安の51497円。休場の間の米国株は落ち着いた動きではあったが、寄り付きは3桁の下落と弱めに始まった。300円超下げたところでいったん押し目買いが入り、プラス圏に浮上して上げ幅を3桁に広げたが、買いは続かなかった。前場は小幅な下落にとどまったものの、後場はソフトバンクグループなど人気銘柄の一角が強く売られたことで下値を模索する展開。節目の52000円を割り込むと下方向に勢いがついた。クロージングオークションに入ってダメ押しの下げに見舞われており、900円を超える下落となって安値引け。終値で51500円を割り込んだ。

 東証プライムの売買代金は概算で8兆7000億円。業種別では空運、ガラス・土石、石油・石炭などが上昇した一方、海運、情報・通信、サービスなどが下落した。上方修正を発表した平河ヒューテックがストップ高。半面、上期の決算が失望を誘った三菱商事が後場に入って大きく売られた。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり852/値下がり716と、日経平均は大幅安となったが値上がり銘柄は多かった。1Qが大幅増益となったレーザーテックや上方修正を発表したファナックが大幅上昇。上方修正が好感された住友ファーマはストップ高まで買い進まれた。配当方針変更に伴う増配や優待変更などを発表したビジネスブレイン太田昭和が急騰。証券会社が目標株価を引き上げた住友電工が商いを伴って買いを集めた。

 一方、10月に強く買われたソフトバンクグループとアドバンテストが大幅安。通期の利益見通しを引き下げたソシオネクストがストップ安となり、上期減収減益のSCREENが2桁の下落率となるなど、半導体株の一角が決算を材料に派手に下げた。下方修正や期末配当見通しの引き下げを発表した中山製鋼所が急落。通期の利益見通し引き下げを発表した商船三井は、期末の配当見通しを引き上げたものの大きく売られており、日本郵船や川崎汽船など同業にも警戒売りが広がった。

 本日、グロース市場に新規上場したNEは初値が公開価格と同値となり、終値は初値を下回った。

 11月初日の日経平均は900円を超える下落。レーザーテックやファナックなど決算を材料に強く買われるものもあったが、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなどが弱く、ネガティブな影響の方が色濃く出た。本日、米国の引け後にはアドバンスト・マイクロ・デバイセズが決算発表を予定している。時間外の反応が弱かった場合には、短期的には大型グロース株への売り圧力が強まりやすい点には留意したい。

 ただ、プライムでは値上がり銘柄の方が多く、全面安ではなかった。後場に下げ幅を広げたのだから、リスク回避ムードが強まって下落銘柄が一気に増えても不思議はなかった。きょうの終値は51497円。5日線(51352円、4日時点)は割り込んでいないだけに、あすはこれより上で推移できるかどうかが注目される。

(山下)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】株式明日の戦略-大型グロースが弱く安値引け、ただし全面安ではない

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