どの店舗も同じ陳列 戦略で最高益
設定したテーマに沿って、ディスプレイの「主役」となる商品を選びます。すべての商品を平等に見せようとすると、結局どれも目立たず、雑然とした印象を与えてしまいます。テーマを最もよく体現している商品、利益率の高い商品、あるいは在庫が多い商品など、戦略的に「見せたい商品」を選びましょう。
カテゴリーとゾーニングを決めた後には、カテゴリー毎にどのような商品をラインナップしていくかを考えます。 当初に設定していた商品点数を目安として、仕入先である卸売業者などから情報提供を受けながら、品揃えを考えます。
商圏の状況やターゲットを設定した後は、競合店の状況を把握します。 競合店を実際に訪れて「商品の構成や分類はどうなっているか?」「主力商品は何か?」「どのような店内販促を行っているか?」「どのような顧客層が来店しているか?」「プライスゾーンやプライスラインはどうなっているか?」などを調査します。
ランキング陳列とは、売上や人気順などのランキング形式で商品を並べる陳列手法です。お客様に「今売れている商品」や「人気商品」がひと目でわかるようにすることで、購買意欲を高める効果があります。
人口減少時代でも出店を増やし続けるドラッグストアチェーン「ゲンキー」の戦略を取材しました。
同一カテゴリーで規格量目が異なる場合に用いられる。例えば、茶飲料コーナーにおいて、350ml、500ml、1.5L、2Lなどの商品や、米売場において2kg、5kg、10kgの袋それぞれ量目別に陳列する方法である。量目別に陳列することで、商品が選びやすくなる。
また、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスを導入すれば、各種アプリの導入やPOSシステムとの連携によって、売上管理や在庫管理などを簡単に行えるようになるでしょう。
これらの統計情報などを使って、対象とする商圏内のターゲット候補を把握し、「どのユーザー層をターゲットに設定するか」を明確にします。 そしてそのターゲット層が求める品揃え、商品規格、価格帯などを設定していきます。
お客様の買いやすさ、またはその購買欲求に対して、売場全体(棚陳列や構成)を統計的に分析し、検討する為の活動。売場(インストア)の利益の最大化を目指し、実現していく事。なくてはならない店舗戦略の一つです。
仕組み化を行ったり、PDCAサイクルを回したりすることで、マネジメントを最適化できます。仕組み化とは、業務の属人化を防止・解消する方法を構築することです。業務の属人化を防止すれば、どの従業員が業務を担当しても同じ結果を得られるようになり、店舗全体の業務効率が向上します。
特定分野で圧倒的な「品揃え」を実現することで、競争力を高める戦略があります。とくに、全国・全世界をターゲットにするネット通販の世界ではこの戦略は有効です。大手ECサイトとの差別化を図るためには、特定分野での品揃えを充実させること、「カテゴリーキラー」となることが必要です。
棚割とは、商品を陳列棚のどこに、どの位、陳列するかを計画することをいいます。棚割の目的は、消費者にとって如何に買いやすい買場を作るか、また売り手にとっては限られた店頭というスペースの中で無駄を少なくし、消費者が求める商材を一人でも多くの消費者に手に取ってもらい、購入につなげることです。
よろず支援拠点や商工会・商工会議所などの経営相談で、品揃えについてアドバイスを受けるのも良い方法です。専門家の視点・マーケティング視点からのアドバイスが、品揃えのヒントになるかもしれません。
ファッション・チェーンは、卸売市場を探し回り、女性用トップスなどのカテゴリに最適な商品スタイルを見つけ出します。長袖ブラウスは、ボタンダウン、スクープネック、プルオーバーといったスタイルで展開する商品構成になることが確実です。シーズン開幕の少し前、小売業者は各店舗に対し、さまざまなサイズや色のブラウスやその他の商品の割り当てを送ります。当然、パフォーマンスの高い店舗ほど品揃えが豊富です。
大きな店舗は様々な商品を並べられる一方、出店の際は広大な土地探しに苦労したり、一定以上の売り場をもつ建物の建設は立地法による警察などの審査で、出店までに8カ月以上かかるなどのデメリットもあるといいます。同じ敷地内で建て替えることについては岡部さんは「地元の客を逃さないため」とし「同じ敷地内で300坪タイプで標準店舗として出店している」とします。300坪タイプの標準店舗。ここに、成長を続けるゲンキーならではの特徴が詰まっています。「11本の通路というのを全店統一とし、入口は右か左かの違いで、同じ通路幅で商品アイテムも統一している」(岡部さん)。そのほか、照明や柱、棚やエアコンの位置など、全てが同じ間取りの店舗を450店で展開。同じ建設資材を 大量発注することで出店コストを下げることに成功しました。この方針は、現場で働く従業員にも丸岡高柳店の大瀧ひかる店長は「どの店舗に行っても同じ商品が同じ場所に陳列されているので、動きやすく無駄がないのが一番大きい」と話します。 また、5年ほど前からはクリスマスやバレンタインなど、季節イベントの特設コーナーを廃止したほか、随時入れ替わる新商品もほぼ扱わないことにしました。以前は900坪の大きな店舗で働いていた大瀧店長は「季節によって入れるものが変わる。クリスマスならクリスマス向けての飾りや菓子を陳列することに時間がかかっていた」と話します。季節商品や新商品の扱いを廃止することで、こうしたデメリットも解消したというのです。


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