
13日の香港市場は軟調か。12日のNY市場で米連邦政府機関の一部閉鎖が解除に向かっているとの見方から金融株などの景気敏感株が上昇した一方で、4月以降大幅に上昇した人工知能(AI)関連株の一角がバリュエーションの高さが意識され利益確定売りに押された。ハイテク株売りが香港市場にも波及する可能性がある。ハンセン指数は前日に終値ベースでおよそ1カ月ぶりの高値を更新した後とあって、利益確定売りも重荷となりそうだ。
中国の国家統計局は14日に小売売上高や鉱工業生産など10月の主要経済指標を発表する。中国景気に不透明感がくすぶるなか、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を手控える可能性がある。
12日のNY市場でダウ平均は4営業日続伸し、326米ドル高と連日で最高値を更新した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、大型ネット株のテンセント(00700)、美団(03690)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
イランに対する制裁の見通しが不透明な中 不安定な値動きとなった
金相場は続伸。通商を巡る緊張や米政策金利見通しが意識される中、金スポット価格がテクニカル上の節目を上抜けたことで、ショートポジションを買い戻す動きが広がった。
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのソリタ・マルチェリ氏は「投資家は多面的な不確実性に囲まれており、この先は高いボラティリティーが見込まれる」と指摘。「貿易合意が恒久的なものになるには、さらなる進展が必要になりそうだ。トランプ大統領が推し進める減税も債券市場への圧力を強めかねない。経済への向かい風が強まっても、連邦準備制度理事会(FRB)は利下げに動かない見通しだ」と述べた。
セントルイス連銀のムサレム総裁は関税措置について、米経済への重しとなり、労働市場を軟化させる可能性があるとの見解を示した。現行の金融政策について、経済見通しがどのように変化しても対応できる良い位置にあるとの認識を示した。
原油先物相場は下落。イランに対する制裁の見通しが不透明な中、不安定な値動きとなった。
ホーム・デポは米国内の売上高が上向いているとして、通期の業績見通しを据え置いた。経済見通しが不安定な中でも個人消費が持ちこたえている兆候が示された。


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