Y2Kキャラ 再ブーム 戦略とは
また、Y2Kは主にZ世代でトレンドとなっていますが、平成レトロはミレニアル世代などもっと上の年齢層にも親しまれているのも、違いと言えるでしょう。
90年代R&Bを現代風にアレンジした楽曲「アニラゴマレヨ(ちがうって言って)」をリリースし、韓国のジニー最新チャートで1位、メロンHOT100にもランクインするなど大きな話題に。音楽、ビジュアル、世界観まで統一されたY2Kコンテンツとして、多くの注目を集めています。
ルーズソックスや厚底ブーツ、ちびTといったギャルファッションに代表されるY2Kは、平成レトロブームの代表例です。また、ピンク・イエローといった明るい色味や光沢のある生地を使うスタイルや、スポーティーカジュアルなコーディネートも、平成レトロファッションならではと言えます。
ただし、中身を見てみると少しニュアンスに違いが。韓国で言うY2Kは、2000年代初頭のグローバルなファッションや音楽、デジタル文化の再解釈に寄っている一方、日本の平成レトロは範囲が広く、プリクラやガラケー、渋谷のギャル文化、J-POP黄金期の雰囲気まで、「平成の空気感」全般を指すことが多いんです。
その後すぐに、大正レトロや平成レトロまでブームが広がっていきました。特に、2019年にはギャル雑誌『egg』(大洋図書刊)の復刊がきっかけとなり、平成レトロに目が向けられました。今では2000年前後のトレンドを取り入れたY2Kファッションや、Z世代が子どもの頃に憧れていた『メゾ ピアノ』などのティーンズブランドまで人気が広がり、最近では2000年代のパンクファッションも注目されていますね。例えば、こんなものがあります」
昔をのぞき見る楽しさと懐かしさが同時に味わえ、さらに現代風にアレンジされているからこそ、Y2Kは世代を超えて盛り上がるカルチャーになっています。
さらに「Y2K」に並び、光沢感のある素材やタイトなシルエットのアイテムを取り入れ3000年代(未来)をイメージしたスタイル「Y3K」も浮上。三次元オタク界隈では、ファッションブランド「SNIDEL(スナイデル)」のような清楚でフェミニンな系統の「スナ系」というワードが初登場した。
日本でも韓国と同じように、Z世代を中心にレトロカルチャーが盛り上がっています。よく耳にするのが「平成レトロ」という言葉。名前は違いますが、根本にある「世代を超えて楽しむレトロ感」という意味ではY2Kととても似ています。
続いて、「ミュージック部門」では「CUTIE STREET」の楽曲「かわいいだけじゃだめですか?」が三次元オタク界隈・ダンサー界隈・地雷界隈で1位、JK界隈で2位と幅広く人気を集めた。二次元オタク界隈では話題となったアニメの関連楽曲が入り、Y2K界隈では“ギャル”アーティスト「Elle Teresa」がランクインする結果となった。
「ファッション部門」では、平成レトロブームの元「Y2Kファッション」が5つの界隈で1位を獲得。一方、リボンやフリルなどのバレリーナスタイルを取り入れた「バレエコア」も7界隈でランクインし、対照的なトレンドを形成した。
2023年に株式会社CARTA HOLDINGSに新卒入社後、CARTA MARKETING FIRMで企業ブランディングとD2C事業会社を担当。戦略から実行まで総合的なマーケティング支援を経験し、SNSマーケティング事業部に異動。現在はナショナルクライアント様を筆頭にBtoC、BtoB業界ジャンル問わずSNS・インフルエンサーマーケティングを活かして戦略から実行まで支援している。
そして最近、日本のY2Kブームに「ちょっとした異変」が起こり始めました。中国・韓国の企業やブランドなどが、この潮流にビジネスチャンスを見いだすようになったのです。
Z世代の研究を行っている、芝浦工業大学教授の原田曜平です。今回は、若者の間で巻き起こっている「Y2K」ブームの最新事情をお伝えします(本記事は前後編の前編)。
イマ、平成に流行ったキャラクターが若い人たちを中心に再ブームとなっています。一体ナゼ?
Y2K(year2000)とは、2000年頃に流行したファッションをオマージュしたスタイルのことです。主に、ギャルやセレブなどの自由で華やかなスタイルを取り入れます。Y2Kは平成レトロの一部です。 平成レトロがファッションに限らずカルチャー全般を対象としているのに対し、Y2Kは主にファッションを指す点が、大きな違いです。


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