コメ不足から一転余る新米 背景
しかしながら、堂島コメ平均は政府が公表している相対取引価格を基準とした指数を取引するものであり、現物の取引は行われていない。よって、先物取引が始まったからコメ不足になったわけではない。
2024年のコメ不足は供給と需要、両方の要因がありました。 供給面では2022年からコメの品薄感が少しありました。そして決定的な出来事として、2023年の猛暑で高温障害が起き、全国的にコメの品質が落ちてしまいました。
わっ、本当ですね。2024年夏のコメの品薄がこんなふうに影響しているんですね。
先のとおり、田んぼ余り問題は「コメ問題」というより「田んぼや農地の問題」にはなりますが、田んぼ余りは何が問題なのでしょうか。これは、本当に様々な事情が絡み合うので、今回はほんの一部だけ。
お米を食べることが減っているといわれているのに、いろいろな要因が絡んでいる現在はコメ集めが大変だなんて。なんだか不思議な気がしますね。
──そうした中、農水省は2026年度の概算要求において「コメの需要に応じた増産の実現」を掲げています。
日本人の主食である「米」を取り巻く問題は数えきれないほどあり、これだけでも米農家とはなかなかハードな事業環境にあると気づくかと思います。すべての背景をお話するにはあまりにも広範すぎるので、かなり省いていますが、まずは関心を持っていただけたらと思います。そして、これは問題のほんの一部。産業だけでなく社会全体が関わる問題として、私たち米屋にできることを考え続けていきます。
農水省・農林族の頭の中は「コメは『余る』ものだ」「供給量を増やしすぎることで、米価を下落させてはならない」という考えが根強く、「コメの需要が急増した」というマーケットの事実に反応できないほど、対応力がなくなっていました。
そんななか、政府は輸出用のコメを増産し、2030年までに、2024年の7倍ほどの35万トンを輸出する方針を打ち出しました。国内で不足した場合には、これを一時的に流用することを視野に入れています。
──「令和のコメ騒動」で明らかになったのは、コメの供給不足でした。農林水産省は一時、「コメが足りないことはない」としていましたが、結局「2024年産米は需要に対して生産が32万トン不足していた」と認めました。二転三転する政府の見解を、大規模農家の立場からどのように評価していますか。
コメの値上がりが止まらない。流通業者の買い付け競争が激しさを増して新米の供給開始後も在庫不足感が解消されず、店頭価格は前年比5〜8割高い。年明けも下がりにくい見通しだ。日銀が11日発表した11月の企業物価指数(速報値)は、コメが一因となり、前年同月比で3.7%上昇した。主食の価格高止まりは消費者心理に悪影響を及ぼしかねない。
一方で、コメ作りの担い手をめぐっては構造的な問題もあります。


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