
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<テクニカル分析>
・ドル円は155円に到達し、上昇トレンドが継続中
・週足:下降トレンドライン(161.90円台と158.80円台を結ぶライン)を突破する見込み
・上昇トレンドラインに沿って安値切り上げが継続
<上値目標>
・155円突破後:まず156円(心理的節目、上昇チャネル上限)
・156円突破後:158円台(今年の高値)が視野に
<下値サポート>
・日足:安値切り上げ継続だが高値更新の角度が鈍化(ウェッジ形成)
・サポート水準:10日・20日移動平均線
・警戒水準:152.80円(11月安値)を下抜けすると151円半ばまで調整の可能性
<米国側材料>
・12月利下げ観測が後退(7割→5割に低下)
・FRBメンバーが慎重姿勢:インフレへの警戒継続
・政府機関閉鎖(過去最長43日)の影響で経済指標の発表が遅延
・9月雇用統計は来週発表の可能性あり
・10月雇用統計:失業率は発表なしの見込み、非農業部門雇用者数は発表見通し
<日本側材料>
・12月利上げ観測が後退(5割→3割に低下)
・高市首相「消費者物価3%上昇は食品高によるもの、デフレ脱却宣言には至らない」
・経済財政諮問会議等に金融緩和推進派を複数起用
<来週の重要イベント>
17日:日本7-9月期GDP速報値
18日:米ADP雇用統計
20日:小枝日銀審議委員講演
21日:米11月製造業・サービス業PMI・速報値
21日:日本10月消費者物価指数
<結論>
・ドル円は上昇トレンド継続の可能性
・テクニカル的には強気:上昇トレンドライン維持、155円突破で156円→158円を目指す展開
・ファンダメンタルズ:日米ともに12月の政策変更観測が後退(米利下げ・日本利上げとも)
・当面の戦略:底堅い展開で買い目線が優勢、ただし152.80円割れには警戒
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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ドル円が152.00を目指す過程で注目したい水準が2つある
日本銀行の金融政策決定会合を受けて円相場が対ドルで1ドル=155円を試す場合、財務省が為替介入に踏み切る可能性があるとバンク・オブ・アメリカ(BofA)証券ではみている。
ドル円が152.00を目指す過程で注目したい水準が2つある。この点について上で掲載した45分足チャートで確認すると、まずは今日の早朝に相場をサポートした153.35レベルの攻防に注目したい。153.35の下方ブレイクは、サポートラインへ転換する可能性のある153.00をトライするシグナルと想定しておきたい。
日足のMACDはデッドクロスを形成した後、ゼロラインを下回る状況にある。モメンタムも同じ状況にある。RSIは売られ過ぎの水準にあるが、ゴールデンクロスは確認されていない。いずれの動きもドル円(USD/JPY)の地合いの弱さを示唆している。
前月に発表されたトルコ8月経常収支は54.6億ドルの黒字で1984年の記録開始以来、最大の黒字となりました。リラ安の一つの要因として経常収支の赤字があげられる中で、黒字を維持できるか12日の9月経常収支に注目が集まります。
山田修輔主席FX・金利ストラテジストは23日のリポートで、日銀は既に円安は物価への影響を通じて政策に影響を及ぼし得ると明言しており、「円高圧力をもたらすには同様のコミュニケーションでは不十分だ」と指摘。日銀の急なタカ派転換が見込めないため、「今週の日銀会合は155円を超えるドル・円上昇をもたらす可能性がある」との見方を示した。
ドル円が153.00レベルをも難なく下方ブレイクする場合は、円買いと米ドル売りが同時に発生している可能性がある。このケースでは、152.00を視野に下落幅が拡大する展開を警戒したい。
23日の外国為替市場では、円は対ドルで一時154円88銭と1990年6月以来の安値を付けた。その後は一時的に円高方向に振れる場面が見られたものの、155円の心理的節目を意識した安値圏での動きが続いている。
日銀会合を意識した円買い、または6月PCEデフレーターが米ドル安の要因となれば、ドル円は152.00を視野に下値をトライするだろう。
山田氏は、152円を超えた4月上旬と比べ「通貨外交」「ドル・円上昇」「世論」「ボラティリティー」の観点から為替介入の用意は整った可能性があると分析。通貨外交では、米国や主要7カ国(G7)の理解を得ようとしたほか、韓国との協調も議論した可能性があり、為替介入のハードルは低下したとの認識を示す。
具体的な介入戦術としては、前回のように単発の大規模介入を時間を置いて繰り返すのではなく、「より小規模かつ頻繁な介入でドル・円を押し下げる手法」だと予測。あるいは、1回の大規模な介入でまずドルを150円近くまで押し下げ、その後の小刻み介入でさらに押し下げる可能性も挙げた。
山田氏は、市場はドル・円に依然強気であり、「155円近辺で介入を見送れば、急速に160円へ上昇し、再度財務省の介入の意思を試すことになる」と指摘。介入実施の場合は2022年と異なり、サプライズの要素が必要だと言う。




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