
本日のニューヨーク為替市場でドル円は、米経済指標や金融当局者の発言に注意しながらも、先週末に下値の固さを確認したこともあり、上値を試す場面がありそうだ。また、カナダドルは10月カナダ消費者物価指数(CPI)の結果を受けた反応が注目される。
NY序盤に発表される11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数は、市場予想6.7と前回10.7から下振れ見込み。もっとも、この指数は予想を裏切ることも多く、前回は小幅なマイナス予想からプラス、前々回は逆にプラス予想からマイナスという結果だった。そうなると、データに対する市場の信用度は低めかもしれないが、米景気の先行き不透明感が拭えない中で週明け取引の手がかりとされそうだ。
当局者の発言は、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁のあいさつやジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長の講演がNY午前に予定されている。また午後には、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁やウォラーFRB理事も講演予定。
ウィリアムズ総裁は、NY連銀が主催するガバナンスと組織文化の改革に関する会議の冒頭に話す。ただし質疑応答は予定されておらず、会議の内容からも金融政策に踏み込んだ発言はないかもしれない。いずれにせよ複数の当局者の講演では、先週目立った利下げ慎重論が繰り返されるかがポイントとなるだろう。
10月カナダCPIは前年比予想が2.2%と、想定以上に加速していた前回2.4%から伸び率鈍化が見込まれている。カナダ雇用統計が強かったことで、カナダ金利の先安観は後退中。短期金融市場は今のところ、少なくとも来年夏までカナダ中銀は政策金利を据え置くとの見立てだ。本日の予想は前回から減速だが、カナダ中銀のインフレ目標を上回った水準でもある。インフレの底堅さを確認できると、金利面からカナダドルが買われるだろう。
想定レンジ上限
・ドル円、12日高値155.04円を上抜けると2月3日高値155.89円
・カナダドル円、13日高値110.64円を上抜けると2024年11月21日高値111.24円
想定レンジ下限
・ドル円、日足一目均衡表・転換線153.93円
・カナダドル円、日足一目均衡表・転換線109.42円
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY為替見通し経済指標や当局者発言に注意 カナダCPIにも注目
米国と中国は、2日間にわたる貿易交渉の結果、複数の対立点で歩み寄ったようです。「トランプ大統領と習近平主席による最終合意、および世界市場を揺るがしてきた貿易摩擦の緩和に向けた道筋が整った」と報じられています。中国側の交渉担当者によると、両国は輸出規制やフェンタニル問題、船舶入港料などを巡り、暫定的なコンセンサスに達したとのことです。ベッセント財務長官はCBSニュースのインタビューで、「トランプ氏による中国製品への100%関税の警告は事実上、撤回された」と発言。「中国は大豆の大規模な購入を行うほか、レアアースに関する包括的な規制の実施を延期する見通しだ」と述べていました。さらに、「米国側は対中輸出規制の方針を変更しない」と付け加えています。ベッセント氏は、「従って、100%関税の脅威は消えたとみていいだろう。中国が世界的な輸出規制を直ちに導入するという脅威も同様だ」と、指摘しました。また、米通商代表部(USTR)のグリア代表もFOXニュースの番組で、「中国によるレアアース規制を回避することが、今回の協議の主要な目的の一つで、その目標に向けて非常に順調に進展していると思う」と述べています。10月31日から11月1日まで韓国・慶州でAPEC首脳会議が行われますが、30日には米中首脳会議が実施される予定です。
9日08:55 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25-26日分) 「長期国債の買い入れ、どこかで削減の方向性示すのが良い」 「円安を背景に基調的な物価上昇率上振れが続く場合、正常化ペース速まる可能性十分ある」 「金利のパス、市場に織り込まれているよりも高いものになる可能性」 「見通し確度の高まりに合わせ、適時適切な利上げ必要」 「政策金利の引き上げのタイミングや幅に関する議論を深める必要」 「家計の購買力はまだ弱い、当面は緩和的な金融環境の継続必要」 「国債買い入れの減額、市場動向や需給を見ながら機を捉えて進めていくことが大切」
9日16:40 カラハン・トルコ中銀総裁 「インフレ見通しの永続的な悪化を許容することはできない」 「引き締めに対する国内需要への影響を監視している」 「中銀には追加の引き締めを行う用意がある」
9日20:02 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨 「MPCは7対2で5.25%の据え置きを決定」 「2人が0.25%の利下げを主張」 「CPIインフレ率は短期的に目標の2%近くに戻ると予想されているが、エネルギー関連のベース効果の巻き戻しによって今年下半期に若干上昇し、約2.5%になると予想されている」 「地政学的要因によって短期的なインフレ見通しには引き続き上振れリスクがある」 「インフレ率を持続的に2%の目標に戻すためには、金融政策が十分な期間に渡って制限的であり続ける必要がある」 「MPCはインフレ率を持続的に2%の目標に戻すため、金融政策を調整する用意がある」 「持続的なインフレ圧力と経済全体の回復力の兆候を引き続き注意深く監視していく」
9日21:06 ブロードベント・イングランド銀行(英中銀、BOE)副総裁 「BOEの金利水準が最終的にどこに落ち着くのか、あまり正確な見通しはない」 「私なら、短期間の賃金よりもサービスインフレに注目するだろう」 「市場金利曲線は少し高いかもしれないが、不合理という意味ではない」
9日22:50 デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁 「グローバル化から地域化へのシフトにより、将来的にインフレが高止まりする可能性」 「インフレはやや高めに、成長はやや低めになる見通し」


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