
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値で12月18日の欧州中央銀行(ECB)理事会での金融政策を見極めていく展開となる。
ポンドドルは、10月英消費者物価指数で、12月18日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)での金融政策を見極めていく展開となる。
10月ユーロ圏HICP改定値は、前年比+2.1%、ユーロ圏HICPコア改定値は前年比+2.4%と予想されており、下振れた場合は、12月18日のECB理事会で利下げ観測が台頭する可能性に警戒しておきたい。
現状のユーロの懸念材料は、フランス議会で年内に予算案が成立するか否かとなっており、関連ヘッドラインには警戒しておきたい。
10月英消費者物価指数(CPI)は、前月比+0.4%、前年比+3.5%、英CPIコア指数は前年比+3.4%と予想されている。
予想を下振れた場合は、雇用情勢が悪化していることで、12月18日のMPCでの利下げ観測が高まることになる。
英国では、来週26日頃にリーブス英財務相が予算案を発表する予定となっているが、増税示唆から撤回と二転三転しており、財源への警戒感が高まっている。
その後、与党内でスターマー英首相下しの可能性も警戒されており、予断を許さない状況が続いている。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1691ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:180.68円(ピポット・レジスタンス2)
・ポンドドル:1.3241ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:205.32円(10/8高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1530ドル(11/7安値)
・ユーロ円:179.26円(11/17安値)
・ポンドドル:1.3010ドル(11/5安値)
・ポンド円:202.70円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し ロンドン為替見通し10月の英国とユーロ圏の消費者物価指数 CPI
7月8日の週のニューヨーク金市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で利下げを示唆したことを受けて堅調となったが、予想以上の米コア消費者物価指数(CPI)などに上値を抑えられた。米FRB議長は下院金融サービス委員会で証言し、通商政策を巡る不安や弱い世界経済が「引き続き米景気見通しの重し」という認識を示すとともに、景気拡大下支えに向け「適切に行動する」用意があると言明した。月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが見込まれている。ただ6月の米CPIで、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が前月比0.3%上昇し、2018年1月以来の大幅な伸びとなった。事前予想は0.2%上昇。総合指数は2カ月連続で同0.1%上昇。CMEフェドウォッチによると、15日の米短期金利先物市場で7月のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準の確率は1.75〜2.00%が29.7%(前週6.4%)、2.00〜2.25%が70.3%(同93.6%)となった。0.50%利下げの見方が戻ったが、予想以上の米コアCPIを受けて0.25%利下げが優勢となっている。ただ利下げ幅は今後発表される経済指標次第になるとみられる。
ニューヨーク金8月限は、1,384.7〜1,442.9ドルのレンジ相場となった。テクニカル面ではレンジをどちらに放れるかが焦点である。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で利下げを示唆したことが支援要因となったが、予想以上の米コア消費者物価指数(CPI)に上値を抑えられた。中国経済の減速も支援要因だが、ドル高が上値を抑える要因になっている。ただ月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが見込まれており、今後発表される経済指標で金融政策の見通しを確認したい。
7月15日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は5日比3.57トン増の800.54トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、7月9日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは24万4,763枚となり、前週の25万8,946枚から縮小した。今回は手じまい売りが6,597枚、新規売りが7,586枚出て、1万4,183枚買い越し幅を縮小した。


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