
18日の日経平均は大幅に3日続落。終値は1620円安の48702円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり198/値下がり1383。前日に大きく売られたサンリオやファーストリテイリングが逆行高。指数が大幅安となる中で物色は保守的に傾き、JR東海や小田急など鉄道株の一角に資金が向かった。通期の純利益見通しを引き上げたアルゴグラフィックスが大幅高。大量保有に関する材料があったクラウドワークスが一時ストップ高となるなど値を飛ばした。
一方、古河電工、住友電工、フジクラの電線大手3社がそろって9%台の下落。JX金属、三井金属、大阪チタニウムなども弱く、業種別では非鉄金属の下げが突出した。半導体関連では東京エレクトロン、レーザーテック、キオクシアなどが大幅安。日立や富士通など電機株のほかIHIや三菱重工など防衛株も弱く、今年人気になった銘柄の多くが値を崩した。
日経平均は4桁の下落。決算発表が一巡して材料難となったところで脆さが出て、節目の5万円が一気に遠のいた。グロース・バリュー問わず全面安となっただけに、短期的には指数の振れ幅が大きくなるかもしれない。4桁安となって25日線(49931円、18日時点、以下同じ)も割り込んだが、これまでの上げの度合いが大きかった分、中期のチャートはまだ上向き。ただ、ここからの下げ余地が大きいという解釈もできる。下値のメドとして意識されるテクニカルの節目としては、13週線(47185円)や75日線(45812円)が挙げられる。
エヌビディアの決算は米国の19日引け後に発表が予定されており、東京市場では20日に時間外の値動きを消化することになる、あすも材料待ちとなるだけに腰の入った買いは期待しづらい。我慢の時間が続くが、きょうレベルの下げがもう一発来て13週線に接近するようなら、そこでは打診買いを推奨したい。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ


コメント