
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<現在の相場状況>
・昨日のNY市場:ドル円が155円70銭台まで上昇(2月3日以来の水準)
・今日の動き:一時155円20銭台まで下落するも下値は堅く、現在155円50銭付近
・トレンド:上昇トレンド継続中
・直近高値155円73銭を突破すれば156円が視野に
・外為注文情報
売り指値:155円55~60銭、157円70銭
買い指値:155円ちょうど付近に集中
<注目イベント>
・本日18時10分~:三者会談
・出席者:片山財務相、城内経財相、植田日銀総裁
・会談後、片山財務相が取材に応じる予定
・片山財務相は昨日現状の円安について「憂慮している」と発言
・円安牽制のトーンがさらに強まるかがポイント
・今夜:FOMC議事録公表(10月会合分)
・前回の内容:25bpの利下げを決定(市場予想通り)
・重要発言:パウエルFRB議長が12月の追加利下げについて「既定路線ではない」と発言
<結論>
・ドル円は155円70銭~156円を試す展開が予想される
・上昇トレンド継続で下値は堅い
・本日18時10分以降の三者会談後の発言 – 円安牽制が強まれば円高圧力の可能性
・今夜のFOMC議事録 – 12月利下げ観測に影響すればドル相場が変動
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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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ドル 円 156円台への上昇が視野に片山財務相
しかし、円安がドライバーとなっての上昇局面では、ドル円の急反落を警戒したい。ドル円が154円台へ上昇した後、片山財務相から為替変動についてのコメントがあった。今週、155円台へ上昇した後、一気に156円を目指す場合は、円安をけん制する発言とそれによる投機的な円高(円の買い戻し)を警戒したい。
円安優勢の状況で、今週の米経済指標が利下げ観測の後退要因となれば、米ドル高も重なることで、ドル円は155.40レベルを上方ブレイクする可能性がある。このケースでは156円が視野に入る。
ドル円が155円台へ上昇する場合は、4時間足チャートのフィボナッチ・エクステンション100%の水準155.41レベルの攻防に注目したい。直下の155.40レベルを今週の上限と想定したい。
想定を超える調整売りでドル円が152.00を下方ブレイクする場合は、151.00レベル(8月1日の高値レベル150.92)を視野に下落拡大を警戒したい。




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