[全般]ドル高と円安

昨日は円売りが進むとその後はドルが上昇。ドル円は155円前半から157円台に上昇して引けている。

昨日の東京市場で円買いが先行。植田日銀総裁と片山財務相、そして城内経済財務相との三者会談が行われ、そこで円安への対策が示されるとの見方から円買いが先行。ドル円は155円22銭まで下落。一方高市政権の20兆円規模の経済対策による財政への懸念からドル円の下値も堅かった。
その後行われた三者会談では為替について片山財務相は「具体的な話は出なかった」と発言すると円が対ドルやその他主要通貨に対して下落。ドル円は156円の大台を上抜けるなど円全面安。
NY市場が始まったところで発表された米8月貿易赤字額（10月7日発表予定）が596億ドルと前月782億ドルから減少したことからドル買いが先行。その後BLS（米労働省統計局）が「10月の雇用統計は発表せず11月分と一緒に12月16日に発表」と公表。FOMC会合の12月9－10日には間に合わないことから市場は12月の利下げはないとの見方が広がりドルは一段と上昇。ドル円は157円台に乗せて引けている。
米利上げ時期と同時に日銀の利上げ時期も後退したことで金利差からのドル高円安に加え介入への警戒感も後退。
急速な円安が進むようなら政府日銀の何らかの動きが入る可能性もあるが、そのアクションを見るまで市場は攻め続けるとみる。

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