
東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は386ドル安の45752ドルで取引を終えた。上昇して始まったものの、買いが続かず下げに転じて安値圏で取引を終了。米9月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想以上に増加したことから、12月の利下げ期待が大きく後退。決算を発表して買いが先行したエヌビディアが失速してマイナス圏に沈んだことで、株式の割高感が意識された。エヌビディアは3%台の下落。半導体株の多くが大きく下げており、ナスダックが2%台の下落となっている。ドル円は足元157円50銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが1465円安の48455円、ドル建てが1415円安の48505円で取引を終えた。
きのうの日経平均は1286円高と4桁の上昇となったが、エヌビディアの時間外の上昇から米国株が大きく上昇することを織り込んでいたと思われる。米国株およびエヌビディアが下落したことで、本日は逆回転の動きが想定される。前日大きく上昇した半導体株が下げを先導することになるだろう。地合いが悪い中では、三連休の市場の空白はリスクとして意識されやすい。下に値幅が出ても押し目を拾う動きは限られ、場中は下値模索が続くと予想する。日経平均の予想レンジは47900-49100円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
米利下げ見通しの不透明感が強まっている
企業は円安を当てにすることはなく、収益見通しを必要以上に大きく見積もることもなく、不透明極まる「VUCAの時代」をしっかりと見つめていると見られます。 かつては人件費を経営コストとしてネガティブにとらえていましたが、それを前向きな経費として考え直し、賃上げには積極的に取り組んでいます。
日本最大の再エネ発電所のレノバ(9519、第2位、1,488円→1,023円、▲31.3%)、難病・希少疾患用治療薬の日本新薬(4516、第3位、4,364円→3,073円、▲29.6%)、ヒト成長ホルモン製剤のJCRファーマ(4552、第4位、815円→574円、▲29.6%)など、事前の成長期待が高かった銘柄ほど、今期の業績見通しの悪化で株価は大きく下落しました。
その上で政策保有株の売却を進め、自社株買いや配当金支払いなど株主還元策を手厚くしています。慎重な収益見通しは期が進むにつれて引き上げられ、市場からの見方も変わってくることになるでしょう。
第1四半期の時点で中間期、通期の業績見通しを早くも下方修正しており、2024年12月期は売上高こそ当初の見通しと変わらないものの、営業利益は150億円→120億円、当期純利益は90億円→80億円にそれぞれ引き下げられました。
市場では、企業側から提示される今期の業績見通しが慎重に傾き過ぎると警戒されている時期だけに、このような下方修正にはマーケットはきわめて敏感に反応します。
米利下げ見通しの不透明感が強まっている。13日は各米連銀のトップから、利下げ判断で慎重姿勢が重要とのコメントが相次いだ。2025年の投票権を持つセントルイス連銀のムサレム総裁は講演で、追加利下げを実施する余地は限られているとの見方を改めて示した。
続く5-7月期の見通しも好調で、売上高は280億ドル前後に達し、市場予想の265億ドルを大きく上回りました。 株価は史上初めて1000ドルの大台を突破しています。
AI相場の失速と利下げ見通しの不透明感という二重苦に直面している状況が、投資家の警戒心を高めている。VIX(S&P500のボラティリティ指数)は警戒水準の20を再び上回る状況にある。

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