
日経平均株価は大幅反落。寄り付きから下値を模索する展開となり、一時は11/19につけた取引時間中の安値(48235円)に迫る場面があった。日足は5日移動平均線(49202円 11/21)下に押し戻される陰線を形成して終えた。
RSI(9日)は前日45.6%→30.0%(11/21)に低下。前日は下向きで推移する10日移動平均線(50049円 同)、きょうは5日移動平均線に上値を抑えられる格好となった。早期に10日移動平均線上などに回復できないと、10/6に形成したマド下限(45778円)や75日移動平均線(46138円 同)に向けて下げがきつくなる展開なども想定しておきたい。
上値メドは、心理的節目の49000円、10日移動平均線、心理的節目の51000円、11/11高値(51513円)、心理的節目の52000円などが想定される。下値メドは、11/19安値(48235円)、50日移動平均線(47990円 同)、心理的節目の47000円、10/14安値(46544円)、10/3高値(45778円)などがある。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日経平均株価テクニカル分析下向きの5日線下に押し戻される
テクニカル分析で活用されるテクニカル指標は「トレンド系指標」と「オシレーター系指標」の2種類に分けられます。トレンド系指標とは相場の方向性や転換点を示す指標を指し、オシレーター系指標とは買われ過ぎ・売られ過ぎを示す指標です。続いては、トレンド系指標とオシレーター系指標の特徴をわかりやすく解説します。
テクニカル分析では、期間の異なる複数の移動平均線(たとえば5日移動平均線と25日移動平均線や、90日移動平均線と200日移動平均線など)を組み合わせて分析することが一般的だ。
テクニカル分析を始める際は、3原則やチャート・取引量といった基本的な要素を理解した上で、自分の取引方法に合った分析手法を見つけていくことが大切です。また、株式市場の状況によって使いやすいテクニカル指標や手法は変わる可能性があるため、柔軟な対応力も必要といえます。投資をこれから始める方や最近始めた方は、テクニカル指標の使い方や出来高の見方、トレンド分析などと併せて相場・売買のポイントを調べてみましょう。
テクニカル分析には多くの手法がありますが、まず知っておきたいのはローソク足と移動平均線です。ローソク足は、1日の始値、高値、安値、終値を視覚的に示したもので、価格の動きを一目で理解することができます。ローソク足には様々な種類があり、それぞれ異なる情報を提供します。例えば、赤や白の「陽線」は価格が上昇した日を示し、陽線の枠の上部がその日の終値です。一方で青や黒の「陰線」は価格が下落した日を示し、陰線の枠の下部がその日の終値です。また、「長い下ひげ」は価格が一時的に大きく下落した後に反発したことを示し、「長い上ひげ」は価格が一時的に大きく上昇した後に反落したことを示します。これらの情報を組み合わせることで、投資家は市場の動向を視覚的に捉えることができます。
相場は上下動を繰り返すため、移動平均線もこれに連れて(やや遅れる形で)上下動を繰り返す。このため、移動平均期間の違いによって、異なる期間の移動平均線がクロス(上下に入れ替わる)ことがある。テクニカル分析では、そのクロスの仕方によって、その後の相場の展開を予測する手法がある。
まず、テクニカル分析の1つである「フィボナッチ・リトレースメント」を用いて検証します。日経平均の過去最高値は1989年12月29日につけた38,915円87銭で、過去最安値は2009年3月10日につけた7,054円98銭です。この下げ幅(31,860円89銭)から、フィボナッチ・リトレースメントで目安とされる76.4%戻した水準は31,396円70銭となり、ここが1つの上値目途として考えられます(図表1)。


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