
今週のNY市場は神経質な展開か。先週はダウ平均が902.07%安(-1.91%)、S&P500が1.95%安とともに反落し、ナスダック総合は2.74%安と3週続落した。注目されたエヌビディアの第3四半期決算が予想を上回る増収増益となり、第4四半期の見通しも予想を上回ったものの、株価は上昇後に利益確定売りに押され、バリュエーションの高さが懸念されるAI関連株が軒並み下落したことに加え、政府閉鎖の影響により1カ月半遅れで発表された米9月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想以上に増加したことで12月9-10日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が後退したことも相場の重しとなった。ただ、金曜日にウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が12月FOMCでの利下げの可能性を示唆したことで、利下げ期待が再び高まった。CMEのフェドウォッチ・ツールの12月利下げ確率は69%と、1週間前の44%や木曜日の39%から大きく上昇した。
今週は木曜日が感謝祭の祝日で休場、金曜日が午後1時までの短縮取引で実質的に3日間の取引となるが、12月FOMCでの利下げ見通しを巡って経済指標などをにらんだ神経質な展開となりそうだ。米経済指標は火曜日に9月卸売物価指数(PPI)、9月小売売上高、11月米消費者信頼感指数、水曜日に10月個人消費支出(PCE)価格指数、7-9月期国内総生産(GDP)改定値、9月新築住宅販売戸数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。決算発表はアジレント・テクノロジー、キーサイト・テクノロジーズ、ベストバイ、ワークデイ、HPなどS&P500採用の7銘柄が発表予定。
今晩の米経済指標は10月シカゴ連銀全米活動指数、11月ダラス連銀製造業景況指数など。企業決算は引け後にアジレント・テクノロジー、キーサイト・テクノロジーズが発表予定。(執筆:11月24日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
関税措置に伴う経済見通しとインフレへの懸念がくすぶっている
しかし、米国の対中国向け半導体輸出規制の影響で今後、中国での売上が減少する見通しが嫌気されて株価は反落。
この日発表された8月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確報値)は3カ月ぶりの低水準となった。関税措置に伴う経済見通しとインフレへの懸念がくすぶっている。
ニューヨーク原油先物相場は反落。月間ベースでは4月以来の下落となった。供給過剰の見通しに加え、ウクライナ戦争終結に向けた米国主導の取り組みなど、地政学問題が材料視された。
4月の株式市場は一般的には安定的に推移 直近のヘッドラインに伴う、ボラティリティの上昇は続く見通し ロシア・ウクライナ情...
S&P500種はハイテク7社で構成する「マグニフィセント・セブン」主導で6500の節目を上抜けた。エヌビディアは下げを縮小し、0.8%安で終了。前日引け後に発表した決算で、慎重な売上高見通しを示したが、この日は複数のアナリストが目標株価を引き上げた。
◆ソフトバンクグループ(9984) 1万9000円(+1070円) AI(人工知能)インフラ計画「スターゲート」をめぐり、米国内で新たに5つのAIデータセンター拠点を設立すると発表している。1月に発表した総額5000億ドルの投資目標について、当初の予定よりも早く、2025年末までに達成する見通しが立ったという。また、「スターゲート」で組む米オープンAIに対し、米エヌビディアが出資すると発表したことも好感されたとみられる。
この日は半導体エヌビディアの下落が目立った。デル・テクノロジーズも大幅安。前日発表の決算で人工知能(AI)向けサーバーの販売が前期を下回り、この分野の利益率もアナリスト予想に届かなかったことが嫌気された。AIインフラ関連株も軟調。マーベル・テクノロジーの業績見通しがデータセンター機器需要への懸念を強めた。
最近の米国や欧州の物価上昇は着実に鈍化しており、株式市場ではFRBやECB(欧州中央銀行)が2024年半ばには利下げに転じるだろうという楽観的な見通しも台頭しています。



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