花王がホラーゲームを開発 話題に
今回の出展では、没入型ホラーアトラクションが楽しめるVRお化け屋敷『花王やしき』を展開!奇妙で不気味な日本家屋を舞台に、迫り来る“日焼け鬼”から身を隠しつつ、月のパワーを集めて脱出をめざす、夏にぴったりなスリル満点のバーチャルホラー体験がお楽しみいただけます。
PCゲームプラットフォーム「Steam」で配信されている無料ゲーム『しずかなおそうじ』は、亡き父から別荘を相続した主人公が、不動産業者に売却するために清掃を始め、暗号を追ううちに怪奇現象に遭遇していく、3D探索型ホラーアクションゲームだ。花王とクリエイティブエージェンシーのWhatever(東京・港)が共同で企画・開発した。
成功を収めた『しずかなおそうじ』のプロジェクト。ゲームのノウハウを持たない花王が、ここまでの話題を作り出せた背景には、どのような要因があるのだろうか。
2025年8月にリリースされたホラーゲーム『しずかなおそうじ』が、実況動画などで話題を呼んでいる。パブリッシャーは、日用品・化粧品大手の花王だ。なぜ花王が、ゲームを開発したのだろうか。企業の新たなマーケティング戦略を、花王 ホームケア事業部 ブランドマネジャーの青木麻美氏と、作成センター クリエイティブディレクター兼アートディレクターの杉本健氏に聞いた。
「花王」と「ホラーゲーム」という意外な組み合わせが話題性に拍車をかけ、ストリーマーなどが『しずかなおそうじ』をプレーする実況動画は100本以上にのぼる。
本作が大きな反響を生んだ点について、「ホラーとは真逆のイメージに花王が位置していたことは、ある意味で幸運だった」と杉本氏。意外性に加えて、楽しさや新しさを感じてもらった点も大きかったと推察する。
ゲームでは亡き父から相続した別荘を処分することを決意した主人公が、花王の住居用洗剤ブランド「マジックリン」や「クイックル」の商品を活用しながら掃除し、別荘の謎を解き明かしていく。ジャンルは3D探索型ホラーアクションおよび清掃シミュレーションゲームとされており、花王が展開するお掃除グッズが複数登場するだけでなく、掃除テクニックも習得できるという。
KCMKは、企業出展メタバース会場の1つ「パラリアル東京」の浅草エリアに、VRお化け屋敷『花王やしき』を開館します。
バーチャルマーケットは、若い世代の感度の高いユーザーに、花王の商品を知っていただける貴重な場だと感じています。今回は、『花王やしき』をはじめ、ドン・キホーテ様とのコラボブースなどにも、遊び心あふれるVRならではの体験をたっぷり詰め込みました。
そんな“お掃除ホラー”という新鮮な感覚を生み出したのは、花王のホームケア事業部だ。ゲーム開発は、マーケティング施策の一環としてスタートした。
商品の魅力、使用時の感覚、それらが花王の商品であることを、どのように伝えるのが最適か。チームには「新しいコミュニケーションの方法を作り出す」というミッションもあり、イベントなど既存の手法は選択肢の外にあった。そうした中で浮かび上がったのが、「ゲーム×実況×花王」というアイデアだ。ゲームであれば「商品やブランドを一方的に押し付けるのではなく、ユーザーに楽しんでもらいながら、認知と拡散を狙える」と杉本氏は考えた。
影沼あげはさんが「怪奇現象」に遭遇し、汚れの化け物に追い詰められながらも、あのボロボロの家をどう綺麗にしていったのか? そして、彼女の配信がどんな結末を迎えたのか? その全貌は、ぜひ彼女の配信アーカイブで直接ご確認ください! きっと、あなたも花王が作った「ホラーゲーム」の世界に引き込まれることでしょう。
このゲームはSteamで無料でプレイ可能であり、配信者が収益化しても問題ないと花王が公式に許可しているため、誰もがこのユニークな体験を気軽に楽しむことができます。
さらに、「クリアクリーン プレミアム ホワイトクリアパック」 のドン・キホーテ限定デザイン「白歯の王子様」にちなんだ、白い歯に乗って写真撮影が楽しめるフォトスポットや、VR上で手に取ることができる商品の3Dモデルを設置するなど、花王×ドン・キホーテ共創商品を楽しみながら知っていただける空間を展開します。
ゲーム内に登場する実在の花王製品には、「マジックリン草(笑)」といったコメントが飛び交うなど、多くの視聴者がその意外性やリアリティに驚き、盛り上がりました。


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