【見通し】NY為替見通し=NY市場は感謝祭で休場・明日の予算閣議決定控え円は買いにくい

NY時間の為替市場でドル円は、米国市場が感謝祭で休場となることで極めて狭いレンジ取引になる可能性が高い。特に欧州勢が引けるロンドン時間17時以後は、より市場参加者が激減することになる。
本日は市場参加者が少ない中で、積極的にリスクを仕掛けにくい相場展開になるだろうが、昨年は欧州勢がいる間には神経質にドル円は動いた。「米政権の検討している追加の対中半導体規制が以前想定されていたより厳しい措置には至らない見通し」との一部報道を受けて、投資家心理が改善すると欧州株相場が上昇したことがきっかけで円安が進んだ。本日もロンドン17時までは、ニュースや観測記事等では市場が反応することもありそうだ。
本日のドル円は156円を挟んで方向感なく上下している。ただ、明日には2025年度補正予算案が閣議決定されるので、市場が急変するリスクもあるか。経済対策は一般会計の歳出規模が17.7兆円程度に上る。税収で補えない不足分の11兆6960億円を追加の国債発行で補うことで、高市政権が掲げていた「責任ある財政拡大」とはならず、今後の財政不安がより高まっている。一方、昨日英国の予算案は財政規律を軽視することはなかった。両国の財政政策の差異が鮮明なこともあり、英国ポンド買い・日本円売りの流れが続く可能性もありそうだ。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、26日高値の156.74円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、26日安値155.65円。
(松井)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY為替見通し=NY市場は感謝祭で休場・明日の予算閣議決定控え円は買いにくい


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