コメ農家 謝ってコメを売っている
山あいに田園風景が広がる鳥取市。この地で農業を営む村田 仁さん(77)は、会社を定年退職してから16年、先祖から受け継いだ土地でコメ作りを続けてきた。しかし村田さんは、「自分の田んぼだと言っても、体力的にあと何年できるか分からない」と話す。全国のコメ農家の平均年齢は71.1歳で、高齢化にともない離農者も増えている。村田さんには子どもがいるが、跡を継がせることは考えておらず、「特に農業は大変だと思う。今の状態では先行きがない」と話す。
コメ農家は米価高騰の利益を受けていないと小野寺自民党政調会長は力説していた。誰かが儲けているのだと主張していた。
「これまで長年にわたり米価は生産者のコストを賄うものになっていなかったのであり、今回の上昇した米価は高くない」というJA全中会長の意見に、各党の農業関係議員は同調しているようだった。NHKは米価が30年以上も生産費を下回っていてコメ農家は赤字であるというグラフを用意していた。
さらに、大ヒット映画『侍タイムスリッパー』の監督で、実家のコメ農家を継いだ安田淳一氏は、コメ農家の現状をこう話します。
5月5日。徳本さんと近所の農家たちは、地域の田んぼに水を引くため、水路掃除を始めた。農家の高齢化が進むなか、若い徳本さんへの期待は増すばかり。「我々は非常に助かっている。彼が入らずに昔ながらのやり方でやっていたら、この辺はみんな耕作放棄地になっていたのではないか。私が動けなくなったら、彼に全部任せるしかない」と話す農家の人も。徳本さんも、地域の将来に不安を感じていた。5年前、約85万⼈いたコメ農家は、2040年には約30万⼈に減少するという予測もある。(出所:全国米穀販売事業共済共同連合)。
私の「コメ農家の時給10円説」はウソである…日本人に高いコメを買わせ続ける農水省・JA農協の“裏の顔”」を読んでいただいた方は、この議論がマヤカシであることに気が付かれるだろう。


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