
日経平均株価は小反発。戻りを試す場面があったが、5日移動平均線(49717円 12/2)付近を上値で意識して伸び悩む展開となった。
RSI(9日)は前日42.5%→55.7%(12/2)へ上昇。あすも上昇しやすいタイミングが続く。5日移動平均線の上昇は続いたが、下向きの10日移動平均線(49293円 同)が足を引っ張る格好となった。
短期的な見方に大きな変化はなく、転換線(49405円 同)などを支持にして、11/20高値(50574円)を超え、目先波動の上げ転換を確認できるかが重要なポイントとなる。
上値メドは、心理的節目の50000円、25日移動平均線(50255円 同)、11/20高値(50574円)、心理的節目の51000円、11/11高値(51513円)、心理的節目の52000円などが想定される。下値メドは、心理的節目の49000円、11/21安値(48490円)、11/19安値(48235円)、心理的節目の48000円や47000円、10/14安値(46544円)などがある。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル分析には一長一短があり 万能なものはありません
移動平均線はテクニカル分析の基本として、他の数多くのテクニカル指標にも応用されているものです。移動平均線の成り立ちから理解しておけば、シンプルに相場状況を捉えるツールとして投資判断の一助になるでしょう。
移動平均線はテクニカルチャートといわれるものの一つで、相場のトレンドや価格の方向性を見る際の参考となります。凸凹の出やすい日々の値動きを平均値としてならして眺めることで視覚的にも流れを把握しやすくなるでしょう。ただし、過去の数値を元に算出するため、実際の価格変動に対してはやや遅行する指標であることは念頭においておきましょう。
【QUICK Money World 片岡 奈美】株式投資を始めた皆さんは「テクニカル分析」なんて言葉をよく耳にされるかもしれません。日々刻々と変化していく株価の方向性を読み取ったり、売り買いのタイミングを見計らったりするのに役立つとされる分析方法はいくつもありますが、その中でも最もよく知られ利用されている「移動平均線」について、ここでは少し紐解いてみたいと思います。
移動平均線を分析に活用していければ、取引手法の幅は広がります。今がどういう局面の相場か、相場のトレンドが上向いているのか下向いているのかといった状況の確認ができるうえ、売り買いの目安として用いることもできるでしょう。ただ、相場に先んじて何らかのシグナルを発することはありません。テクニカル分析には一長一短があり、万能なものはありません。株式投資においてはひとつの指標を過信しすぎることなく、さまざまな分析を併用して判断していくようにしましょう。
本来は、これらのテクニカルポイントのレベルまで上昇すれば、一服してもおかしくありません。しかし、22日のナイトセッション以降の買い方完全有利の状況で、売り方のパニック的な買い戻しや、先物へのデルタ調整の買いが、今後も断続的に出る可能性が高いでしょう。その結果、上方向にオーバー・シュートする可能性が高いとみています。8月28日の1万9192.82円を上抜けるようなら、26週移動平均線(26日現在1万9554.77円)付近まであっさり上昇するかもですね。
ただし、テクニカル指標を見ると、相対力指数(RSI)が30%を下回っており、売られすぎ(割安)とされる水準になっています。また、19,300円前後にある200日移動平均も近づいており、このあたりからの押し目買いを狙う投資家もいると思われます。
テクニカル分析をする際には株式市場では、短期・長期として1週間程度(5日)と1ヶ月程度(25日)を組み合わせたり、短期・中期・長期として5日と25日、75日や100日などを組み合わせたりする例がみられます。分析したい期間に合わせて様々な組み合わせが可能です。


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