[全般]高市トレードも出尽くし観

先週末に自民党と維新の会が概ね連立に動き出したことで週明け東京市場で円売りが先行。150円ミドル付近で始まったドル円は151円20銭まで上昇。高市総裁による積極財政による財政や日銀利上げに否定的なことから円が売られたが、既に10月6日の高市ショックで材料出尽くし観もあり円売りの勢いは続かずに下落に転じた。
その後高田日銀審議委員が「物価が予想以上に上振れるリスクも」「物価目標の実現に概ね達している」「米利下げは日本の利上げの制約にならない」など、利上げに前向きな発言を受けドル円は上昇前のレベル150円ミドルまで押し戻される往って来い。一部で欧州市場では米長期金利が低下したことでドル売りが先行。ドル円は東京の安値150円ミドルを割り込むと損切りを巻き込み150円27銭まで下落。高市トレードも実際に首相就任まで円売り材料は消化されたとみる。
NY市場では先週末に取り沙汰された地銀の信用不安拡大リスクや米中対立の過度な懸念も一先ず落ち着きを取り戻す中で様子見姿勢からドルの値幅は限られた。
高市新首相への期待からの円売りも材料出尽くしから一先ず消化済み。
イスラエルやウクライナ戦争終結に向けた動き、ハセットNEC委員長の米政府機関閉鎖が今週中に終わるとの発言などはリスクオンの円安を促す。ただ、米地銀信用不安の行方や米中対立もくすぶる中で予断を許さない状況。
今週末の米CPIや来週の日米金融政策を控え動きにくい中で、短期取引が有効。

※上記の内容は、利益の保証をするものではございませんので、ご自身で判断して取引を行ってください。

テーマ:FX(外国為替証拠金取引) – ジャンル:株式・投資・マネー