トヨタ 米国生産車を「逆輸入」
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トヨタ 米国生産車を 逆輸入
トヨタが米国から輸入するとすれば、やはり米国メーカーではなく、タンドラのようなトヨタの米国専用車ではないか。少数派とはいえ、今でも日本国内でタンドラなどを愛する一定のファンが存在するからだ。今回の日米合意は、日本のクルマ好きにとって、決して無縁ではない。
トヨタ自動車が、米国で生産した車両を日本に「逆輸入」する方針を米国側へ伝える方向で調整していることが25日、分かった。米国の対日貿易赤字の削減につなげる狙い。27日からのトランプ米大統領の来日に合わせ伝達する方針。トランプ氏と日本企業の経営者が集う会合に豊田章男会長が出席する見通しだ。
今回も日米合意に基づき、トヨタが日本のディーラーでアメ車を販売する可能性はある。米トランプ大統領に対して、日本が市場を開放した何よりの証拠となるからだ。
しかし、日本でヒットしそうなアメ車など、簡単には思い浮かばない。テスラは日本でも都市部を中心に人気だが、既にテスラは日本で独自の販売網を築いており、トヨタが敢えてディーラーで扱う意味はないだろう。
かつて日米貿易摩擦が激しかった1990年代半ば、トヨタはGMの「シボレー・キャバリエ」を米国から輸入し、日本のトヨタディーラーで販売したことがあった。しかし、ユーザーの支持を得られず、2000年に販売を打ち切った経緯がある。 当時、キャバリエは右ハンドルとするなど、日本向けに細部の仕様を改めた。しかし、結果として、当初の販売目標を達成できなかった。日本から見て、キャバリエは魅力に乏しかった。
トヨタの佐藤恒治社長は22日の経団連の会合後、逆輸入について「一つのアイデアとして検討は進めている」と記者団に話していた。日本側の規制見直しなどを含め、関係省庁と可能性を探る考えを示していた。


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