新郎の手紙 増 結婚式に変化
打合わせ時、ご新郎から「しっかりプロポーズをしていない」ということをうかがっていました。結婚式前日、グッズ搬入のためおひとりで来ていたご新郎に、「エンゲージリングを渡しませんか?」と提案させていただくと、式当日の朝、「昨日提案してくださったプロポーズをやります」というお返事が。
おふたりの結婚式のテーマが「笑って楽しく!」ということだったので、双子そろって再入場するサプライズ演出で、ゲストに楽しんでもらいたいという想いも。実際、ゲストもこのサプライズに大盛り上がり!親御様も遠くから見られていて、「どっち?」と一瞬迷われていたようです。
とても穏やかで、やさしい雰囲気のご新郎ご新婦。そんなおふたりの結婚式で起こったサプライズの仕掛人は、ご新郎のお姉様!
どの結婚式もすべて記憶に残っていますが、結婚式に出席することができなかった“あるお母様”からご新婦への手紙が、とても心に残っています。
でも、ご新郎のお姉様は、このことを予測していて、結婚式直前、お姉様から担当プロデューサーに一本の連絡が…。「新郎に“逆サプライズ”を行いたい!」。そこで、ご新郎へのサプライズ計画が内緒で進んでいきました。
というのも、披露宴には流れがあります。花束贈呈の前、新郎新婦は何をする予定でしょうか?キャンドルサービス? フォトサービス? 歓談?いずれにしても、ゲストは「おふたりの今」を楽しんでいます。
おふたりの結婚式という素敵な一日に加え、おふたりからの温かい気持ちまでいただき、この年の誕生日はいつも以上に想い出に残る、素敵な記念日となっています。
高校の同級生だったおふたりは、共通のご友人を結婚式にたくさんご招待されていました。挙式は、人前式を選んだおふたり。そして、「挙式の際にリングボーイをその場で指名したい」という希望がありました。
お姉様が「新郎を驚かせたい。結婚式を盛り上げたい」という気持ちから行ったサプライズ。誰もが知る国民的アニメの要素を取り入れることで、年齢問わず、ゲスト全員で盛り上がることができました。
ここまで見てくると「現代の結婚式で感謝の気持ちを伝えるのって、かなり難しいのでは?」と思うかもしれませんね。
ふたつめは、ご新郎がピアノを弾きながら歌を披露するというサプライズ!
アフターコロナの結婚式は、これまでの〝常識〟にとらわれない「NOノーマル婚」がキーワード-。リクルートが制作している結婚情報サービスの「ゼクシィ」と、同社が運営する「リクルートブライダル総研」が、令和4年度の結婚式の分析結果をまとめた「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」と「結婚総合意識調査2023」で、このような傾向が明らかになった。調査によると、披露宴などのイベント実施率は、ほぼ新型コロナウイルス禍前の水準まで回復。一方で、従来の結婚式のあり方にとらわれないスタイルも登場するなど、コロナ禍を契機に多様化が進んでいるようだ。
3月14日に結婚式が決まっていたおふたり。その日は、ご新郎の誕生日。ご新婦とサプライズの計画を立てていたのですが、結婚式が延期に…。
お互いへのサプライズができたことも、この結婚式という「記念日」があったからこそ。担当させていただいた期間も長い分、とても印象に残る結婚式となりました。
何度か延期が重なったもののそれにも負けず、結婚式の準備を進めてくださったご新婦。そして、ちょうど1年後の同じ日。ついに、おふたりはハレの日を迎えました。


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