豪ドル/円 見通し「29日に四半期CPI…11月利下げは?コアインフレに注目」注目の高金利通貨 10月26日号

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豪ドル/円 見通し「29日に四半期CPI…11月利下げは?コアインフレに注目」注目の高金利通貨 10月26日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2025年10月17日16時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

先週の豪ドル/円は持ち直しの動きが継続

 96.20円台まで急落したのち97円台に反発して引けた17日の流れを引き継いで、週明け20日早々に98円台を回復。財政拡大と金融緩和に前向きとされる高市首相が誕生した21日には円売り主導で98円台後半へと続伸しました。22日こそほぼ横ばいでしたが、米国の対ロ制裁を背景に原油高が進む中、23日には99.50円台へと上伸。米中首脳会談が翌週30日に開催される運びとなり、貿易摩擦を巡る市場の懸念が和らいだことも豪ドルの追い風となった模様です。24日13時時点でも98円台前半から半ばの高値圏で推移しています。

今週の豪ドル/円の注目ポイントは四半期CPI

 29日に豪7-9月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。豪中銀(RBA)は9月理事会で、7-9月期CPIが従来の見通しよりも上振れする可能性があるとの見方を示した上で政策金利の据え置きを決定しました。11月4日の次回理事会で利下げを行なうかどうかについて、この7-9月期CPIがカギを握っていると言えそうです。なお、豪金利市場が織り込む11月利下げの確率は24日時点で約6割。7-9月期CPIの結果次第で、上昇する余地も低下する余地もある水準です。それだけに、豪ドルはCPIに強く反応する可能性があるでしょう。豪7⁻9月期CPIの市場予想は前年比+3.0%となっており、4-6月期の+2.1%から加速する見通しです。ただ、RBAがより重視するCPIトリム平均値(コアインフレ率に相当)は前年比+2.7%と、4-6月期と同率の伸びが予想されています。

 

今週の豪ドル/円の見通し

予想レンジ
97.500~101.000円
基調
波乱含み

今週の注目ポイント
☆10/29 豪7-9月期CPI
・主要国株価、国際商品価格

 

豪ドル/円(AUD/JPY) FX為替レート・チャート

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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豪ドルを取引するなら 中国の経済状況のチェックは必須だね!

足元の52週MAは0.66米ドル程度なので、豪ドルは2023年に複数回トライしたものの実現できなかった上昇トレンドへの転換を、足元で改めて試しているということになりそうだ。それにしても、なぜこれまで豪ドルは底打ち、上昇トレンドへ転換できなかったのか。

2023年、ユーロ/円などクロス円の多くが2022年までの外貨高値を大きく更新する中で、豪ドル/円は相対的に「上げ渋る」結果となった(図表5参照)。その一因は、すでに見てきたように、対米ドルでも豪ドル安が続いたことだろう。

そもそも、豪ドル/円の5年MA(移動平均線)かい離率は、2022年以降プラス2割近くまで拡大し、経験的には豪ドル高・円安の循環的な限界圏での推移が続いていた(図表6参照)。

ドル円相場での円高進行の足取りの重さは、豪ドル円相場にとっては豪ドル高の流れを下支えする要因として働く。24日のオーストラリアの8月CPIの発表後に豪ドル高が進みやすい状況は、ドル円相場をめぐる環境からも裏付けられているといえる。

豪ドルを取引するなら、中国の経済状況のチェックは必須だね!

オーストラリアの物価動向をめぐっては24日午前11時30分(日本時間24日午前10時30分)に8月CPIが発表される。ブルームバーグがまとめた事前予想によると、総合指数の伸び率は前年同月比2.9%になる見通し。発表される結果が予想よりも上振れれば、RBAの利下げ見通しがさらに後退して豪ドル高の流れが強まる可能性がありそうだ。

一方で、豪ドルは市場のリスクオン、リスクオフの影響を受けやすい傾向があります。投資家がリスク選好を強める(リスクオン)場合には豪ドルは上昇しやすく、逆に投資家が回避姿勢を強める(リスクオフ)場合には豪ドルは下落しやすい通貨です。米国など主要国の株価動向、地政学リスクなどの国際情勢に注意が必要でしょう。

豪ドルは、資源価格や中国経済の動向に大きく影響される通貨です。

そのような中で、米ドル/円が下落に転じ、基本的にクロス円も下落に転じるなら、豪ドル/円も、2024年にかけては高値を極めて下落に向かう可能性が高いだろう。2024年の予想レンジは、基本的に2023年の「逆コース」に向かうとの考え方から、85~100円中心で想定したい。

外国為替市場でオーストラリア(豪)ドルが強含んでいる。9日に対円で一時1豪ドル=100円台後半と2024年11月以来の豪ドル高・円安水準をつけた。10日の東京市場でも同水準で推移した。オーストラリア準備銀行(中央銀行)が景気の堅調さやインフレ率の高さを理由に追加の金融緩和に慎重な姿勢を示したことで、利下げ観測が後退し豪ドルが買われた。

豪ドル/円の取引を始める前には、損失リスクを抑えるための基本的な注意点をしっかり把握するのが重要です。

特に、中国の不動産市場の回復は、鉄鉱石の需要を押し上げ、豪ドル高の要因になります。

資源国通貨とされながら、CRB指数などとの連動性が薄れた豪ドルの動きをある程度説明できそうなのは、上海総合指数など中国株の下落トレンドだった(図表4参照)。豪州は、対中国貿易取引シェアが高いことから、中国経済の影響を受けるとして、豪ドルと中国株の一定の相関関係はかねてから知られてきたことだ。そんな中国株は、中国経済の衰退への懸念が広がる中、2021年から下落トレンドが続くようになったが、これと豪ドルの下落トレンドは、基本的に重なってきたように見える。

現在の経済状況や市場動向を考えると、豪ドル/円が100円台を維持する可能性は高いと予想されます。

2023年の豪ドル/米ドルは0.7米ドルを上回った水準で取引が始まったものの、10月にかけて0.62米ドル台まで下落した(図表1参照)が、その後は豪ドル反発となった。では、なぜ豪ドルは下落してきたのか、そして豪ドル下落トレンドは2024年にかけて上昇トレンドへ転換するかについて、まずは考えてみたい。

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