いま 住宅ローンの返済期間に変化が起きています
出典:国土交通省「住宅ローン減税」
住宅ローンを50年で組むメリットのひとつに、団体信用生命保険(団信)に長期間加入できる点があります。団信とは、住宅ローン返済中に契約者(債務者)が死亡または高度障害になった場合に、残りの住宅ローンが保険によって完済される制度です。民間住宅ローンの契約では団信への加入は必須ですが、フラット50は加入しないという選択をすることも可能です。
住宅価格が高騰する中、月々の返済額を抑えられる50年住宅ローンは、収入が高くない若年層にとって「マイホームを手に入れるための魅力的な選択肢」になっています。しかし、一般的な35年ローンに比べリスクも大きく、総返済額の増加や定年後まで返済が続くかもしれない点に注意しなければなりません。安易に飛びつくのではなく、メリットとデメリットを把握して、自分のライフプランに合致するか慎重に判断しましょう。あなたのライフプランに合った住宅ローンをお探しなら、東急株式会社「住まいと暮らしのコンシェルジュ」にご相談ください。 提携するファイナンシャルプランナーが家計のシミュレーションを行い、無理のない返済計画をより具体的に検証いたします。 この機会に金融のプロのアドバイスを受けつつ、住まいと暮らしのコンシェルジュと購入検討をしてみませんか?
住宅ローンを50年返済にする不安や負担にどう備えるかが、後悔しない家づくりのポイントです。
対面での手続きが不要なため、地方在住者にとっても利便性の高い選択肢です。auじぶん銀行は2025年1月14日から借入期間最長50年までの住宅ローンの取り扱いを開始しました。
一方、50年住宅ローンには、以下のようなメリットもあります。
住宅ローン事業を主力とするアルヒの勝屋敏彦社長は2023年11月に行われた決算説明会で、35年を超える超長期の住宅ローンについて、「物件価格が上昇する環境下で、当初の月々の支払額を減少して負担を軽減するという効果は出てくる。ただ、住宅ローン市場の主流にはならないだろう」と見解を示した。筆者を含めて住宅市場の関係者からは、概ね同様の見解が出てくると思う。 そもそも、一般的な住宅ローンの「35年」という期間も決して短くない期間だ。一般に「生産年齢人口」として活発な経済活動を行う世代は15歳以上65歳未満の50年間といわれることに加えて、不動産の将来的な価値といった意味でも、住宅ローンの長期化は50年が限度といえるだろう。 そうした前提を踏まえて考えてみると、超長期の住宅ローンは、20歳代後半や30歳代前半を始めとする若い世代にとっては、物件価格が上昇する中で住宅取得を現実化できる要素になる可能性がある。特に全国の各地域に根付いて、これから地域社会の担い手になっていきたいと考える層との相性が良いだろう。ただし、変動金利の35年ローンが地銀、大手銀行、ネット銀行などの各金融機関で非常に低い利率が続いている環境下で、そのローンを使うことが難しいなどの一定の状況がある中で、あくまでオルタナティブな選択肢となりそうだ。また、50年ローンを利用する場合は、団体信用生命保険(団信)も加入できるか、という点が極めて大事になるだろう。50年ローンとなると完済前に死亡するリスクはそれなりに見込んでおかなければならない。付け加えると、住宅ローンは支払い開始当初から前半にかけて金利負担が大きい場合が多いため、繰上返済や借換え、他の資産運用によるリスクの軽減など家計を楽にする計画性を、35年以上に求められるといえるだろう。 超長期ローンの商品提供が地方銀行で多いのも、不動産取得を支援することによって、地域の担い手を確保することを見越した動きと考えられる。元々、沖縄県ではリゾート需要も多く、地元の在住者にとって新築マンションなどは割高な側面があるといわれていた。そのため、以前から地方銀行による50年ローンでの取得は一定数あったという。こういった層には、団信も活用すれば安心したライフプランのもと、住宅取得の機会が増えるだろう。 23年10月に行われた全日本不動産協会による全国不動産会議の交流会で、住宅金融支援機構の毛利信二理事長は、「住宅金融支援機構としても、業界のニーズに応えて、(フラット50よりも使いやすい形で)35年を超える超長期ローンの提供を検討するプロジェクトチームを発足した」と話した。「高騰」と表現される物件価格の上昇は、不動産業界にとどまらず、行政や関連団体も注視しているということだ。住宅の取得を検討する層にとって、オルタナティブな選択肢として、超長期ローンも機能する方向性を望みたい。
北海道内でも、50年住宅ローンを取り扱う金融機関が徐々に増えてきています。代表的な例としては、北洋銀行といった地域密着型の地方銀行が挙げられます。これらの銀行では、顧客の長期的な資金計画をサポートするため、50年ローンの商品ラインアップを拡充しつつあります。
また、住宅ローンの多様化が進んだことも若年層にとって大きな追い風です。住宅購入を支援する自治体の補助制度や、子育て支援型ローン商品など、若い世代に特化した商品や制度も整備されてきています。
近年では、ネット銀行も50年住宅ローン市場に参入しており、その選択肢が広がっています。代表的な金融機関としては、auじぶん銀行が挙げられ、オンライン完結型の住宅ローンサービスを提供しています。
50年住宅ローンは、若年層が無理なくマイホームを手に入れるための強力な手段となり得ます。ただし、その長期間にわたる返済計画には注意が必要です。自分のライフスタイルや将来の変化を見越したうえで、慎重にローン商品を選択することが重要です。
次に、住宅ローンを50年で借りたときのメリットについてご説明します。
いま、住宅ローンの返済期間に変化が起きています。徐々に人気を集めているのは、返済期間が50年のローンです。
50年住宅ローンとは、その名の通り最長50年間にわたり住宅ローンを返済する仕組みを指します。従来の35年ローンと比較すると、月々の返済額を大幅に抑えることができるため、若年層や収入に限りのある世帯にとっては非常に魅力的な選択肢となっています。
マンション価格も高止まり、あるいは今後さらに高騰する可能性がある中、「今のうちに買うべきなのか、それとも待つべきなのか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。住宅ローン金利・相場を見極めることはもちろん大切ですが、それだけでは判断しきれないのが住宅購入の難しさ。 物件の将来価値、立地の競争力、自分のライフプランとの相性まで考えると、プロの視点を取り入れることが大きな安心材料になります。



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