【見通し】30日香港株=反発して始まるか、米中対立の緩和に期待

休場明け30日の香港市場は反発して始まるか。中国の習近平国家主席とトランプ米大統領の会談が韓国・釜山で現地時間午前11時に始まると伝わり、貿易などを巡る米中対立の緩和に期待する買いが先行しそうだ。トランプ氏は29日、中国が合成麻薬フェンタニルの原料の輸出取り締まり強化を約束すれば、関連する対中関税を引き下げる意向を示した。
もっとも、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。前日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が12月の利下げに慎重な発言をしたことで、年内の利下げ継続を確実視していた投資家は警戒感を強めるだろう。また、31日には中国の国家統計局が10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。結果を見極めたいとして様子見気分が次第に広がる可能性がある。
29日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が5営業日ぶりに反落した一方、ナスダック総合は5営業日続伸して4日連続で取引時間中と終値の史上最高値を更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通りに0.25%の利下げが決定されたものの、その後の記者会見でパウエル議長は12月の利下げについて「あらかじめ決まった結論ではない」と述べた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)、金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、中国平安保険(02318)が休場前28日の香港終値を上回った。半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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