
本日のロンドン為替市場でユーロ相場は、欧州午前に予定されている金融当局者の議会証言や講演内容を確かめながらの値動きとなりそうだ。ユーロドルは東京タイムに約3カ月ぶりの1.15ドル割れまで売られており、地合いの弱さは継続中だ。ハト派的な見解が、特にラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁から示されるようだと、さらに下値余地を探る展開が想定される。
ラガルド総裁以外のECB理事会メンバーの発言は、レーン・フィンランド中銀総裁が議会証言、パツァリデス・キプロス中銀総裁やエスクリバ・スペイン中銀総裁の講演が予定されている。ECBは先週、3会合連続で政策金利据え置きを決定した。声明では「特定の金利経路を事前にコミットすることはしない」と述べたものの、この経路について当局者の発言からヒントを探すことになるだろう。
欧州金利の底打ち感が出つつあるものの、ユーロは対ドルでレンジを切り下げてきている。米金利の先安観が後退し、ドル高基調が強まっているのがその要因。CMEがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウォッチ」では、次回12月FOMCにおける25ベーシスポイント利下げ確率が65%と、1週間前から30%近く低下してきた。欧州時間においても、米金利の動きには目を配る必要がありそうだ。
ところで昨日、チェコで右派と極右の連立政権が誕生した。同国では10月前半に下院選挙が実施され、当時の最大野党だった右派でポピュリズム政党とされる「ANO」が第1党となった。このANOが極右勢力と連立合意に至ったもよう。欧州連合(EU)懐疑派が同国で力を得たことで、EU内の足並みの乱れが懸念される。
想定レンジ上限
・ユーロドル、10月31日高値1.1577ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、ピボット・ターニングポイント1.1467ドルを割り込むと8月1日安値1.1392ドル
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し ロンドン為替見通し当局者発言から金利経路を探る展開か 米金利動向にも注視
<今月の日銀ウォッチ> 日銀は10/31日に「展望リポート」を公表した。消費者物価(全国、除く生鮮食品)の「大勢見通し」は今年度が0.3...
企業の損益分岐点比率が急上昇している。企業の09年度売上見通しはかなり慎重で、その中で利益を出すためには人件費など固定費削減は避けて通...
<今月の日銀ウォッチ> 展望レポート(10月29日公表)では、2005年度のCPIは小幅プラスの見通しが示される可能性がある。ただし、(...
保護主義の流れがさらに強まりそうだ。最新のIMFの世界経済見通しでは新興国の成長鈍化がさらに明確になっている。中国も8%割れ、ロシアは...
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は29日、連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、市場の追加緩和観測を念頭に、12月の利下げは既定路線ではないと警告した。発言からは、雇用情勢とインフレ見通しを巡り、金融当局内の見解の相違が深まっていることが浮き彫りとなった。
■見出し・足元大幅修正だが、先行き回復シナリオは堅持・実質GDP予想 09年度は政府見通し(▲3.3%)よりも楽観的・CPI予想 2年連続...
■見出し・4月展望レポートから景気下振れ・物価上振れ、ただし回復シナリオは維持・会見:交易条件の悪化が景気・物価見通しの修正理由・金融...
■intrduction日本銀行が消費者物価、国内卸売物価といった代表的な物価の見通しを年2回発表するとした。昨今「物価安定」を巡り議...
■見出し・8月以来の追加緩和を実施、基金50⇒55兆円、長期国債増額・成長率・物価見通しは引き下げ、ただし、先行きの回復シナリオは維持...
■見出し・追加緩和は見送り、札割れ対策を実施・展望レポートの中間評価:概ね見通しに沿って推移■introduction日銀は11-12...
予測機関の長期金利見通しを見ると、10年後の長期金利の水準にばらつきがある。これは、デフレ脱却後の金融・財政政策の引締めスピード(特に...
日銀は4月28日、展望リポートを公表した。2007年度にかけ息の長い景気回復が続き、物価は緩やかな上昇を続けるとの見通しを示した。将来...
10月31日公表の展望リポートでは、2006年度の実質GDP、CPIをそれぞれ1.8%、0.5%と予想、量的緩和解除に向け強気の見通し...
■見出し・講演:先行き極めて見通しにくい・会見:6月は5月よりも両サイドのリスクがさらに高まっている■introduction中村審議...
<今月の日銀ウォッチ> 2月決定会合では、3月の当座預金残高維持が可能との見通しもあり、全員一致で現状維持。ただし、この問題は大幅な資金...


コメント