JR東海社長トランペット吹き応援
JRグループ音楽連盟の会長という立場も役立つかもしれない。会社を越えた老若男女の人脈ができている。JR東日本、JR西日本など隣り合うJRグループとの協議がスムーズになるだろう。JR東海の歴代社長の任期は4年から9年。丹羽氏は若いので、長期にわたるリーダーシップになりそうだ。リニア中央新幹線開業式のテープカットが楽しみである。
広報部長時代は、着任早々の2016年8月に浜松工場敷地内で不発弾が見つかるという波乱のスタート。9月は「静岡旅満喫キャンペーン」の秋の展開を発表。JR東海として静岡県の魅力発信を定期的に実施している。その翌日に新幹線運転士が運転台に足を上げて運転していたとお詫び。翌年は「エクスプレス予約」のICカード乗車券に対応した「スマートEX」が始まり、在来線にラインカラーと駅ナンバリングが設定された。一方で、リニア中央新幹線の工事入札でゼネコン数社の独占禁止法違反が判明。JR東海としても対応が求められ、工事受注について独占禁止法に違反しないよう誓約書を義務づけると発表した。
JR東海は4月1日からの代表取締役の異動を発表した。新社長に現代表取締役副社長の丹羽俊介氏が昇進する。前社長より10歳若い57歳で、「JRグループで初の国鉄民営化後に入社した社長が誕生する」と報じられた。特技はトランペットで、JRグループ音楽連盟の会長も務める。厳しい経営環境の中で、新たな「会社の指揮者」に期待が寄せられている。
(JR東海 丹羽社長) 「初めての体験で、みんな緊張したと思いますけど、だんだん上手になってきたと思います。こんなに一生懸命練習したことはなかった」
広報部長を務めた2016年6月から2019年5月末まで、JR東海が公開したニュースリリースは約900本もあった。会社の全部署の考え、立場に通じていなければならない仕事だし、報道対応などで「JR東海がどのように見られているか」も肌身に感じる仕事だろう。良いことも悪いこともすべて広報を通じて発表される。担当部長として、晴れがましいことも、苦労心労もあったと想像する。
毎日42万人が利用する日本の大動脈・東海道新幹線。1964年の開業から運営するのが『JR東海』だ。コロナ禍で新幹線の利用客が激減し発足以降、初めての赤字を計上。それを機に抜本的な経営改革に乗り出した。改革を先導するのは去年4月に社長に就任した丹羽俊介だ。収益の7割を新幹線に頼る経営体制の脆さを痛感。社員のチャレンジを後押し、従来の守り意識にメスを入れる。また注目のリニア中央新幹線の今後についても。未来に向けて変わろうとする巨大鉄道会社の実体を追う!
国鉄民営化に伴い1987年にスタートしたJR東海。日本の大動脈である東海道新幹線を運営し、鉄道部門の収益のうち約9割を新幹線で稼ぐ。しかしこの「一本足打法」ともいえる状況が危機的状況を生む。コロナ禍には乗客の激減で2000億円以上の赤字を計上した。コロナ蔓延時、事業全体の統括をしていた丹羽はあらゆる世代の社員と議論を重ね、以前ではあり得ないような積極的なチャレンジを推奨してきた。「お堅い」鉄道会社をいかにして変えるのか。改革の舞台裏を追う。
大阪市の京セラドーム大阪で開催中の第50回社会人野球日本選手権大会は第8日の8日、第3試合にJR東海(愛知)が登場。スタンドでは同社の音楽クラブが軽快なリズムで選手を後押しし、その中にはトランペットを吹く丹羽俊介社長の姿もあった。
丹羽氏は1965(昭和40)年6月22日生まれ。東海道新幹線開業後に生まれた世代である。東京大学卒業後、1989(平成元)年に東海旅客鉄道に入社した。国鉄分割民営化、JRグループ発足から2年後にあたる。2001(平成13)年、広報部東京広報室長に就任し、その後は人事部門、管理部門を歴任した。2016(平成28)年に執行役員として広報部長を務め、2019(令和元)年から取締役となった。
その後、11月4日(火)に二回戦で東芝を2-0で下して勝利、11月6日(木)の三回戦ではJR東日本に0-1で惜しくも敗れてしまいましたが、接戦を演じた選手たちにスタンドからは惜しみない拍手と声援がおくられていました。


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