[全般]円安ドル安継続でも

先週は史上最長の43日間閉鎖となった米政府機関が解除されたことで一先ず安心感が広がったがドルは下落。機関閉鎖により重要指標発表が延期されたことでFRBの利下げ時期がずれ込むとの見方からドルが買われた反動とみられる。ただ、FRBの12月利下げの可能性は50％近くまで低下。今後指標発表が進むようなら再び早期利下げ観測が高まりドル売り継続となりそうだ。ただ、今週は9月雇用統計が発表されるものの古いデータであり、10月分の雇用統計やCPIが公表されないとの見方もある。そのため今週もADPなどの民間調査によるデータ頼みとなりそうだ。結果的にまともな指標が得られるにはまだ時間がかかり、ドルの下落も限界がありそうだ。
円安も継続する可能性が高い。
先週末に高市政権が17兆円の経済対策を発表。プライマリーバランスの黒字化も取り下げたことから財政への懸念から円売りが進んだ。また、日銀の早期利上げ観測も後退する中で今週も円安の流れが続きそうだ。
ただ、日米株式市場が先週後半からの下落が続くようならリスクオフの円買いが進みかねない。また、ドル円の上昇の勢いがつくようなら円買い介入への警戒感から一気に円高に向かうといった波乱含みの展開も予想される。

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