【見通し】17日香港株＝続落か、AI関連銘柄に下押し圧力

週明け17日の香港市場は続落か。アリババ集団（09988）が中国人民解放軍に技術支援をしている疑いがあるとする米ホワイトハウス文書の内容が伝わったことで、香港市場でアリババなどの人工知能（AI）関連銘柄が売られて相場の重荷となりそうだ。米連邦準備理事会（FRB）の年内の利下げ観測も後退しており、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めると予想する。

　英『フィナンシャル・タイムズ』（FT）は14日、米ホワイトハウス内の文書を入手したと報じた。同文書には、アリババ集団が中国政府や人民解放軍に対し、IPアドレス、決済方法などのユーザーデータ、人工知能（AI）サービスへのアクセス権、さらにはサイバー攻撃に利用可能なソフトウエアの脆弱性情報を提供したと記載されていると報じた。

　14日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が続落した半面、ナスダック総合は4日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、大型ネット株のアリババ集団、テンセント（00700）、美団（03690）、JDドットコム（09618）や香港公益株のホンコン・チャイナガス（00003）が香港終値を下回って終えた。

・提供　DZHフィナンシャルリサーチ