
翌日のイベントをダイジェスト形式で手短にお伝えします。
※経済指標は、発表者の都合により日時が急きょ変更になる可能性もあります。
※市場コンセンサスは、時間経過とともに変わることがあります。
更新日時:2025年11月25日 19時00分
【11/26(水)】:オーストラリアCPI、RBNZ政策金利、イギリス予算公表、米新規失業保険申請件数ほか 2025年11月26日分 #外為ドキッ
・9:30 オーストラリア 10月CPI(前年比)
【前回】3.5% 【市場予想】3.6%
ポイント:
10月CPIは前年比で3.5%と、8月の3.0%から大幅に上昇し、オーストラリアのインフレ再燃が意識されました。また、7–9月期のCPIも前年比で3.2%と中銀のインフレ目標(2〜3%)を上回っています。そのため、豪州の利下げ期待は高まりにくい状況です。インフレがさらに上振れするようだと、緩和余地が一層後退する可能性があります。
FX視点:
– 予想を上回りインフレ警戒感が強まれば、中銀の利下げ期待の後退から豪ドルが上昇する可能性はあります。
– 予想を下回れば、インフレの伸び一服から豪ドルの上値が重くなる可能性はありますが、オーストラリアのインフレが中銀目標を上回っているため、インフレ警戒スタンスはなくならず、豪ドルの下げも限定されると見られます。
・10:00 ニュージーランド RBNZ(NZ中銀)政策金利
【前回】2.50% 【市場予想】2.25%
ポイント:
RBNZは10月に市場予想の0.25%を上回る0.5%の利下げに踏み切りました。インフレ圧力は緩和しているものの、経済活動や雇用の低迷リスクを重視した判断とされています。今月も利下げが見込まれますが、市場の見通しは一部が据え置きや0.5%の利下げを想定する一方、大勢は0.25%の利下げを見込んでいます。注目は利下げペースが維持されるのか、あるいは減速が示唆されるのかで、NZドルの方向性が変わる点です。
FX視点:
– 利下げペースの減速が示されれば、NZドルが反発する期待があります。
– 利下げペースが維持されれば、来年の追加利下げ回数が増えるとの観測につながり、NZドルの上値を重くする可能性があります。
・21:30 イギリス リーブス財務相、予算発表
【前回】– 【市場予想】 —
ポイント:
リーブス英財務相は1か月遅れで予算案を公表します。財政赤字の縮小が求められる中で、一連の措置を発表すると見られ、これが市場に受け入れられるかどうかが注目されます。国債への信頼が低下すれば英国債売りやポンド安を招くおそれがあり、発表前後でポンドの動きが大きくなる可能性があります。
FX視点:
– 予算案が好感されれば、安堵感からポンドが支えられる可能性があります。
– 予算案が債務削減に不十分と受け止められれば、ポンドに対する売り圧力が強まるでしょう。
・22:30 アメリカ 新規失業保険申請件数
【前回】22.0万件 【市場予想】 22.5万件
ポイント:
11月15日週の新規失業保険申請件数は22.0万件と横ばいでした。4週移動平均も約22.4万件と、政府機関閉鎖期間中から大きな変化は見られません。これだけを見る限り、米国の雇用情勢が極端に悪化しているとは言えませんが、この間に発表された企業の人員削減計画などを踏まえると、雇用情勢に対する不安は払拭されにくい状況とみられます。
FX視点:
– 新規失業保険申請件数が落ち着いていれば、米雇用情勢への過度な警戒感が後退し、米ドルを押し上げる期待があります。
– 申請件数が上昇傾向を示せば、米雇用情勢に対する悲観的な見方が強まり、米ドルの上値を圧迫する可能性があります。

※Bloombergのデータを基に作成
※米政府機関発表の指標は、米政府機関閉鎖による影響から発表されない可能性があります。
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